しがないひとりの喜多見柚・喜多日菜子のオタクによる、シンデレラ10thファイナルまわりで起きたあれやこれや。
アローラ!
ぴぃ高と申します。
最近、お気に入りのパーカーに家系ラーメンのスープを溢してしまい、そのシミを眺めては切ない表情をしている今日この頃ですが、皆様いかがお過ごしでしょうか。
巷に溢れるシミ抜きの方法を試してみたんですがどうしても残ってしまう茶色の溜まり、それを取ろうと必死に擦っている様子は、抜け出せないダンジョンに囚われてジタバタ足掻いているようにも見えます。
そう、まるで「あ〜オタク辞めてぇ〜!」とか言いながら色々なものに絡め取られて「いや、俺はそれ好きじゃないけどね?」と逃げ道を探す哀れな現代のオタクのように。
いや、僕は違いますけどね?
……さて、今回は僕にとっての「しつこい衣服のシミ」や「高難度ダンジョン」の要素を含んでいる「アイドルマスターシンデレラガールズ」について。
先日開催された「THE IDOLM@STER CINDERELLA GIRLS 10th ANNIVERSARY M@GICAL WONDERLAND!!!」のファイナル公演の感想だったり、公演前に起きたちょっとした事件だったり、ファイナルに至るまでのツアーの振り返りだったりをしていきます。ライブの内容は比較的薄めなので悪しからず。
1.異世界でスローライフとバトルロワイアルを満喫していた俺が急に「アイドルマスター」に引き戻された件~「ラビューダ♡トライアングル」
元の世界では顔面アルファベットの化け物との闘いを繰り広げていた俺だったが、「斜に構えすぎ罪」により死刑になってしまう。しかし死んだはずの俺は時にトレセン学園、キングスキャニオン、オリンパスを行き来する能力を手に入れ、ときに調教師「カプコケコトレーナー」として、ときに「今原カイリ」として悠々自適のスローライフを送っていた。
ぼく「んほぉ〜ウマ娘楽しいんだぁ〜//APEXもプラチナ行ったしハンマー取れたしウマやりまくるわよ〜」
Cygames「お、金ヅルが久々に俺たちのゲームに帰ってきた!絞りとったれ!」
ぼく「は?倒産しろカス」
はい。
ウマ娘にハマったのと、(下記参照)
直近の現場でちょっと精神的に重たいことが起きてしまったので(通称「ステージから推しがいなくなった事件」なんですけど、まぁコレは語りたくなったら語るかな…...)、2次元、3次元問わずウマ娘以外のコンテンツモチベが底辺のときにぶち込まれた爆弾。
それが僕の「担当アイドル」であり、「コンテンツのシミ・トラップ・毒沼」のひとつである「喜多日菜子」の歌う新しい曲、「ラビューダ♡トライアングル」でした。
惰性で動いていた、錆びついた針に無理矢理油を注入したような198時間。
久々に交わした
「それ、楽しい?」
「いや、楽しくない。」
というラウンジメンバーとの会話。
年度末でそこそこの忙しさの中、定時で退社し続け、明らかに半分寝てる目で出社し、新人みんなで行こうと誘われていた飲み会もドタキャンし(これは初出の情報です)、出会い系アプリで知り合った女を着信拒否し、(それ以降電話は来ていません)挙句最終日に半ば無理矢理突っ込んだ有休。
「どうしてこんな無茶苦茶なことができたんだろう」と頭を傾げるくらい、不思議なパワーが働いて、予想よりも遥か上の結果を残せました。
まぁイベランの思い出なんて連ねても実のない文章しか出てこないのはミリオンライブシアターデイズのプレイヤーの皆さんがこぞってnoteで証明しているので割愛することにして、
さて、この「ラビューダ♡トライアングル」という楽曲。
日本コロムビアがアホなうえにサブスクという概念を全く取り入れようとしないもっとポンコツな上の方針があるせいでフル尺は世に放たれていないのですが、ゲーム尺でも、佐久間まゆとのユニット「ドリームアウェイ」として歌った「ギュッとMilky Way」から、一歩進んだ喜多日菜子が見え隠れしていました。
めちゃくちゃ噛み砕いて説明すると、歌詞において、「恋」のことを「ロマンス」あるいは「ファンタジー」と結ぶ「ギュッと〜」。
そんな「ギュッと〜」は「恋する人(女の子)の気持ちの代弁」という、少し内面寄りのテーマだと考えているのですが、そこに、恋は「バトルロワイヤル」でもあると付け加えたのがこの楽曲、「ラビューダ♡トライアングル」。彼女にとって最大のアイコンでもある「妄想」で、「パッション」な戦いを仕掛けていくぞ、という、どちらかというと外に向けた意思表示が含まれているんじゃないかと考えました。(こう考えると、彼女の属性が「パッション」でありながら「キュート」楽曲の面子にライブでも、オリジナルメンバーとしても顔を出していることに少しは納得がいくんじゃないかなと)
そんな楽曲を浴び続けた数日間。
ファイナル公演に向けて落ちていたコンテンツへの気持ちを取り戻すためには充分すぎるほどの劇薬でした。
2. とあるオタクの参戦目録 ~ファイナルまでの10thライブツアーのあっさりめな振り返り
さて、ここから時を少し巻き戻します。
今回のシンデレラ10thツアー、僕は福岡両日、愛知Day1は現地、無観客となった沖縄公演両日を配信で見届けました。
それぞれの感想は個別に書いたので詳しく知りたい方はリンクから読んで貰うとして……
まずは福岡公演。
この2日間。今まで参加したアイドルマスターの、どのライブよりも良かった。シンデレラ7th、ミリオンライブ3rd福岡、6th福岡、7th。ことあるごとにコレ凄かったよ、円盤見なよとオタクに勧める公演はいくつもあるけれど、それを軽々と超えて行ったのがこの2日間でした。
ピークはなんといっても「世界滅亡 or KISS」。新年ライブが無観客になったことで、「拾えなかったはずの担当のソロ楽曲の有観客初披露」に身体の震えと涙が止まらなかったことを覚えています。
この日はライブ外でも印象的な出来事がありました。それがラウンジ!dolch@ng↑のオタク御一行との出会い。
この日以降彼らとは異様な繋がりができて、DIALOGUE+の現場でも顔を合わせるオタクがいたり、沖縄公演を一緒に見たりと濃い時間を過ごすことになります。
愛知。
「星環世界、聴きたくね?」
という思い付きであれよあれよという間にチケットを拾い(めちゃくちゃ良い方でした。本当にありがとうございます。)、ラウンジメンバーと2人でドライブして向かったのがこの公演。
担当アイドル、喜多見柚と「ボイス同期」と言うような立ち位置の荒木比奈。彼女のソロ曲「泡沫のアイオーン」を浴びて、僕とシンデレラガールズというコンテンツにおけるターニングポイントのひとつ、第6回シンデレラガール総選挙のことがフラッシュバックしたのがいちばん印象に残っています。
沖縄。
先述の新たな仲間たちと配信を観ながらワイワイ過ごした思い出はもちろんですが、強く感じたのは「簡単に「好き」は変わらない」ということ。
「絶対に泣くので音源すら聴きたくない」という理由で一年振りに聴いた「思い出じゃない今日を」、この日初披露の「パ・リ・ラ」をはじめとした、喜多見柚の歌唱はもちろんなのですが、
予想外に殴ってきたのが道明寺歌鈴という、いわば「過去の担当」という立ち位置のアイドルでした。
「ほほえみDiary」のリリース以降、疎遠になっていた彼女のことを、「なんだよ、まだ全然好きじゃねぇか……」と気付き、コンテンツにまた絡み取られるような感覚を得たとともに、
この公演で、本来現地で拾えたはずの楽曲に対しての心残りが少し後味の悪さを付け加えました。
(この後味の悪さを引きずったまま参加したミリオンライブ8thで、すんでのところで繋がっていた大事な糸がプツンと切れちゃったのがアイドルマスターというコンテンツ全体に対するモチベーションの低下に拍車をかけたんですが、詳しくは掘らないでおきます)
自分史上過去最高のセットリストで始まり、感情をかつてないほど動かしてきた10thツアー。その千秋楽、Day2。久々にオタクと連番を組み、カス立地の欠陥構造物ベルーナドームに入場していきます。
2.5. 閑話休題~ Day1、推しを観てないって、弱すぎるってことだよな?
前章、ちょっと引っかかりを覚えた方もいるでしょう。
「あれ、こいつDay2しか居ないの?」
はい。その通りです。
じゃあなにしてたのか、って言われると......
はい。現場被りです。
Day1の時間帯はDIALOGUE+の定期公演「タイバン」「ワンマン」に参加していました。しょうがない。推し案件なんだもん。こっちはシークレットじゃないんだもん。絶対推しが居るんだもん……
ちなみにこの日のDIALOGUE+さん、セットリストは昼夜とも全く隙がなく最高でした。特に夜。DIALOGUE+を知らない人類にこのセトリ順で聴かせたい。マジで。
ワンマンありがとうございました🎤
— DIALOGUE+公式@3/30ライブBD 4/13 5thシングル (@DIALOGUE_staff) 2022年4月2日
次のタイバンワンマンは6月です✨#ダイアローグ #タイマン pic.twitter.com/ZVBhmBmOzb
最高のライブのあとはお酒が美味いんですよね〜‼️‼️
と、いいつつも不満点。
あの、深川さんとDIALOGUE+の現場被りすぎじゃね?これ5回目くらいっすよ?何?苦痛?試練?洗礼?
昼と夜の合間にDay1の配信観ながら歯噛みしていましたが、ラビューダ♡トライアングルの披露が無かったので救われました。あと推しの顔が画面越しでも最高に良かったのでセーフ。7th名古屋衣装、女性の脱いだあとの布を見て興奮する会衣装展示会でめちゃくちゃ写真撮ったな〜としみじみ。
この日はラブライブの現場もあったそうですが、どこに行ったオタクも満たされていて平和でしたね。余韻と翌日への期待を胸に就寝ー。
3.しがないオタクのハジケかた ~ファイナル公演でクソデカい感情を抱いてしまったいくつかのポイント
そんなこんなでじわじわと期待を高めてやってきた欠陥建築物ベルーナドーム。50曲が忙しなく駆けていく一日でしたが、特に印象に残ったポイントを。
まずは「青空エール」。
え?ここ?と思われるかもしれませんが、実はこの曲めちゃくちゃ好きなんだよね。
そんな楽曲の歌唱メンバーに居たのが、1月に「観たかったもの」であり、「好きだと再認識させられた存在」のひとつであった道明寺歌鈴。
この公演が始まる前まではキャストに関しては「せめて喜多見柚だけは、武田さんだけは見せてくださいお願いしますいやマジで」しか言ってなかったんですが、新田さん出てきた瞬間に「そういやおったわwww俺の勝ちwww」と指差しして大興奮。しかもこの曲、ホントにたまたま新田さんまでの視界が開けていてしっかりと見届けることが出来ました。
無観客となった新年ライブ、「Happy New Yell !!!」のラストナンバーとして歌唱され、そこで観ることが出来なかった景色の回収が出来た感動もそうなのですが、「ドジ」というキャラクターを付与されているが故に「大丈夫?」と心配されてきた道明寺歌鈴というキャラクターが、逆に「エールを届ける立場」として歌うシンデレラガールズでも指折りの応援歌、青空エール。彼女に対して少し距離を置いていたが故に突き刺さるものが、沖縄のときもそうだけど、今回も確かにありました。
お次は「パ・リ・ラ」。
日曜日が終わったら世界が終わった。(20代男性)
O-Ku-Ri-Mo-No_Sunday!振りコピ多動部としての役目を終えて一息つこうとした直後に流れてきた特殊イントロ。
人間、や・め・た!!!
正直聴けないと思ってました。
いやホントに。
無観客のまま消化されちゃったけど、次のライブで今度は5人全員揃ってやってくれれば良い、と1月のライブのあとに気持ちを切り替える段階まで行ってました。え、「やれ、やってくれ」ってツイートしてただろって?Twitterは虚言の場所ですよ。子宮からアプリインストールしてやり直しな。
そんな曲だからこそ、イントロが流れた瞬間。
今まで何度も頭を抱えさせられてきた武田さんが飛び出してきた瞬間。
訳が分からなくなるくらい泣いてました。めちゃくちゃ楽しい曲だし、泣くなんて感情とは真反対のはずなんですよコレ。なのにずっと泣いてた。泣きながら跳ぶわ暴れるわ、慣らし保育2日目の3歳児と申します。
シンデレラガールズに触れてからはだいたい5年くらい経ってますが、こんな曲ははじめて。
あまりにもクソったれだったけど、推しのために精魂を絞り尽くした222時間の果てに得られたこの4分半。
音程を無視してとにかく楽しいという感情を爆発して叫ぶ武田さんの姿がとにかく眩しくて眩しくて。途中で上がった演出の炎の熱さを全く感じないくらい、最初から最後まで燃え上がったステージでした。いやホントに全然火とか熱くなかった。俺自身が火だったので。まるで同点のシチュエーションの益田直也のように燃え上がっていました。
沖縄公演の感想を綴ったとき、喜多見柚というキャラクターに対して、僕はこのような表現をしました。
追いかけてるうちに、感情を巨大アトラクションのように揺さぶられ、気づいたときにはそばで笑っているような、めちゃくちゃ思考とかが似通った「あこがれ」の存在
この日、久々に、現地で見届けることができた「喜多見柚」は確かにキラキラした、あこがれの存在として、僕の感情を大いに揺さぶってくれました。願わくばこれからも僕の感情を揺り動かすような活躍を期待したい、そう思っています。
さて、ここまでは回収できた推し絡みの楽曲について書いたのですが、それ以外でいちばん印象に残っているのが「S(mile)ING!」。
シンデレラガールズというコンテンツに触れはじめたのがそこまで早くないこともあって、信号機とも言われる3人のソロ曲は2曲目しか存在しないものだと思っていました。山下〇吾のせいです。あーあ。
大橋さんがひとりでステージに登場してこの曲を歌っている間、感動を通り越してなんというか、畏敬に近い。そんな感情を覚えました。
え?この日披露された「こいかぜ」?うーん、そのときは「この曲ってライブで聴けるんだなぁ〜」とヘラヘラしてたんだけど、それとは違う。
当然(いや、おかしいだろ、聞いてるか山下)会場では初めて聴くし、なんなら音源すら2年くらい聴いてなかったこの曲がめちゃくちゃ刺さったのは、自分の根っこというか好みがシンデレラガールズでいうところの「キュート」に寄っているところにあります。今はパッションの女2人が担当ですが昔はキュートのオタクだったんですよね。コンテンツの入り口もヤのつく性癖の宮城の女だし、年齢設定ガバガバ空手女とか鹿の国の巫女さんとか。、曲の好みもキュート寄りだし、それが高じて福岡のときは「キュートの曲」にフォーカスを当てて文章書いたし。
ただ、その「キュート」というくくりの中でも島村卯月というキャラクターはちょっと別格というか、そういう気持ちがあって。
僕のアイドルマスターのはじまりはミリオンライブなんですけど、コンテンツの中でASの13人を「推すことは決してない別格の存在」と無意識に線を引いていた、ということをどこかの記事に書いたことがあります。彼女の、島村卯月の立ち位置はそれに近い。これはコンテンツのドセンだから推さない、みたいなドルオタにありがちなナナメの考え方とはちょっと違います。ドセン推さない主義ならCから始まる新人声優育成コンテンツの推しにズブってないはずでしょ。
そういう「好き嫌いとかいうものさしが存在しうる余地のない概念」による、名刺代わりの楽曲である「S(mile)ING!」。
クール・パッションと並べると少し曖昧さのある「キュート」という括りとは、こういうものだと語りかけてくるようでした。それを歌い上げる島村卯月、
あなたはキュートの王様、いや、王女様だよ。
𝑲𝑰𝑵𝑮 𝑶𝑭 𝑷𝑹𝑰𝑵𝑪𝑬𝑺𝑺.
↑やりたかっただけ
さて、ここからは私情。
「キュートという曖昧な括りの体現者」としての島村卯月のステージを観ながら浮かんだことがもうひとつ。
「この女とユニット組んだんだよな、喜多日菜子……」
シンデレラガールズというコンテンツの看板を背負ってきた、あまりにも巨大な存在。
10年で(といっても、僕が見届けているのはその半分ほどですが……)「シンデレラガールズにおけるキュート」という概念のレールが幾度となく敷かれて複雑な路線図を作ってきましたが、その土台、というか。限りなく一本目に近いレールを築いた島村卯月と一緒に、新たなレールを作っていく一員として、喜多日菜子が選ばれた、その事実が急に実感となって襲ってきました。
2020年、5月ごろ。
ホントに運良く手に入れることができた、スターライトステージの島村卯月のSSR。
ただの「カードの写り込み」だと思っていたこの概念に名前がついて、曲まで産まれて。
「キュート」の概念そのものである島村卯月と、ちょっとクセのある、噛めば噛むほど味わいのありそうな(彼女の担当ではないので憶測の域ですがそんな感じだと勝手に思ってる。絶対一緒にいたら楽しいタイプだよね。「好」(ハオ)です。意外と。)「キュート」を持った宮本フレデリカ。彼女達と出会って、ぶつかって、肩を並べてステージに立って。その先の喜多日菜子がどうなっていくのか、ちょっとした期待が膨らみました。
そして最後、「always」。
虹ヶ咲学園シンデレラガールズ斜構同好会なので楽曲としては「恋が咲く季節」の方が遥かに好きだし、(実はいちばん好きな曲は「恋が咲く季節」という設定がある)いちばん思い入れのある総選挙の曲なのに、この「always」ばかりが披露されるのでライブに行かない普段はヘイト貯まりまくってるんですが、そのヘイト値をライブで聴くたびにリセットしていく、そんな楽曲。
僕の中の王貞治も「ライブのトリを飾る楽曲には格というものがあるだろう」と言っていますが、そういう「格」が伝わってきました。聞いてるか、格の無い楽曲を本編トリに持ってきたミリ…某コンテンツと格の無い18番を開幕投手にしたロッ…幕張の黒い球団。
???「本当に申し訳ない......」
さて、この曲。
あまりにも
「恋咲け…恋咲け…」(ボタンを押せ!!!)
ドヒュゥゥゥゥンシンフォギアァァァァ!!!キュキュキュキュイン!キュキュキュキュイン!キュキュキュキュキュキュキュキュキュキュキュキュキュイン!
ポォロポポポポペペペペピピピピピーペペペペペペペペー♪
と念じ続けているせいで失念しがちですが(いや、したことないですけどね。)喜多見柚というキャラクターにとってはあまりにも重要な曲。6thライブでナゴ…バンテリン(爆笑)ドームの天空から見下ろしたときは、見つけるのに時間がかかってしまった彼女を、今回はすぐに見つけることが出来ました。あのときはまだ、彼女は「担当」ではなく、ひとりの「好きなキャラクター」。視座が明らかに変化していることを実感しました。
そこからは彼女を表現する武田さんの様子を見逃すまい、とずっと見つめていたのですが、いきなり演出が感情に鉄パイプと釘バットを持って襲いかかってきました。演者の上に浮かび上がるシンデレラガールズのキャラクター達。ふっ、と武田さんの直上を見ると、そこには、今日はステージに立っていないはずの喜多日菜子が浮かび上がってきました。
僕が「今、いちばん好きな、シンデレラガールズの概念」が4メートル四方にすっぽりと収まっている光景。なぜか滲んではいるけれど、しっかりと目に焼き付けられました。10thツアー最後の光景。190のキャラクターが居るコンテンツで、上手と下手に別れて全く見ることが出来ない、という可能性も充分考えられたのにこんな構図を見せられちゃったら込み上げてくるものもあるよね。今回の席じゃないと、今回のライブじゃないと、そして何より、僕じゃないと抱かないであろう充実感がそこにはありました。
4. オタクを辞められなかった俺は、しぶしぶ次に見たいものを考えることを決意しました。 ~今回のまとめ~
というわけで、この10thライブ。
「今回でもうアイドルマスターからは身を引こう」と思いながらのスタートでした。
そんなモチベーションのなかで「求めていたシンデレラガールズの詰め合わせセット〜喜多日菜子を添えて」を浴びて、あれよあれよという間に追加で2回も現地に乗り込んでしまいましたね。
コンテンツに触れはじめて、一度イヤになって離れて、リスタートしてから、ずっと濃い時間の傍らに居た喜多見柚、途中からギュッと凝縮して迫ってきた喜多日菜子。
特に柚は見ないまま今回幕を閉じちゃうんじゃないかな、と思っていたところに、リスタートしてからいちばんの熱量をぶつけた楽曲を引っ提げてやってきてくれました。
シンデレラガールズ10年の歴史の約半分くらいを触ってきましたが、その時間に置いてきた心残りはほとんどないと言っても良いでしょう。10thファイナルは振り返りの公演であり、オタク達の宿題が極力残らないようにするための配慮みたいなものだと思っていたので、ここは目的達成。
ただ、「ほとんどない」ということは、多少はあるということです。
僕にとってのシンデレラガールズを語るうえで外せない「アタマとケツ」。コレがすっぽりと味わえていないんですよね。
ケツというのは、今回わざわざ最初に付け加えた「ラビューダ♡トライアングル」のこと。まぁ生きてれば聴けそう。問題はアタマ。
アタマ、というのがこのコンテンツの最初の担当、中野有香のことです。そう、Day1行ってないから観れなかったんですよね。実は日菜子観れなかったことよりダメージ食らってるまである。下地さんの歌う曲のなにか、出来れば「ヒカリ→シンコキュウ→ミライ」をもう一度浴びたい、というのが本心。7th幕張では敢えて何も情報を入れずにこの曲を浴びたので。歌詞をしっかり叩き込んだ状態で中野有香という概念とバトルをする機会があれば良いな、と思っています。次は、俺が勝つー。
あとコレ。
柚の声が聴こえた第6回総選挙のシンデレラガール、高垣楓さん役の早見沙織さん🍁
— 武田羅梨沙多胡(たけだらりさたご) (@T_Larissa_T) 2022年4月6日
ずっと、楓さんの『always』をプロデューサーサンに聴いてほしかったから、一緒に歌えて本当に嬉しかったです
いつか、『恋が咲く季節』も一緒に歌えますように#シンデレラ10周年_ファイナルday2 pic.twitter.com/qKooAy2BYG
分かってんじゃん。もしかして中身俺?
さて、そんなこんなで感想はここまで。
アイドルマスターシンデレラガールズ、マジで小賢しい。
手を引こう手を引こうと考えるタイミングで投下する爆弾が効きすぎる。Instagramが得意な女性声優かよ。
節目ということで、シンデレラガールズというコンテンツを思い出すのはこのコンテンツを一度手放したとき。
未開拓の場所を掘り進めていくようなモノのハマり方しか出来なかった自分が、あのとき真っ直ぐにコンテンツを推していたら。きっと今の自分は無かったと思います。このコンテンツのせいでデカいコンテンツに触れたら取り敢えず斜に構えるスタンスが構築されたと感慨深いものがありますね。この化け物を産んだ責任は取ってもらいましょう。
そんな化け物から、シンデレラガールズ。貴様に一言、絶対に伝えないといけないことがあります。
喜多見柚と喜多日菜子のシンデレラマスターをソロ2曲目で出してくれ。なんなら道明寺歌鈴も出して貰えると泣いて喜ぶ。jewelriesも忘れるな。それが叶ったら文句も言わず拍手してやるし、坂上の靴でも山下の靴でもなんでも舐めてやるし、斜に構えたりTwitterで悪口言ったりしない。それまではコンテンツの裾引っ張り続けてやる。
数年間コンテンツを追ってきて、色んなオタクの、色んな夢が叶ってきた瞬間を見届けてきたので、ちょっとくらい僕も欲張っても良いと思ってます。よろしくお願いします。
ホントにコレで終わり。
オタク達、次の現場でお会いしましょう。
ーーーーーーーーーーーーー☆クソ写真のコーナー☆ーーーーーーーーーーーーーーー
俺の初日は、ここ。
この駅でスマホ落としました。
すいません、何しにきたんですか?
怖い集団に囲まれたついでに怖い写真を撮影しました。
DAY3。
オタク、また現場で会おうね。
池袋で最後に見つけた、私情のたくさん詰まったサイネージ。あなたたちのこれからを遠くから見守っています。多分、遠くから。いや遠いからね?!