久しぶりに浴びた、好き「だった」ミリオンライブ!
〜警告〜
今、アイドルマスターミリオンライブが好きな人は、絶対にこの文章を読まないでください。
斜に構えた思考がウザすぎて、主のことを殴りたくなってしまいます。
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アローラ!
ぴぃ高と申します。
世間はバレンタイン。
チョコレートの甘い香りがそこら中から漂ってくる季節になってきました。
去年までは女性比率多めのアルバイトをしていたのでなんだかんだ義理の山、ギリキザンを築いていたのですが、今年は望み薄、ということで寂しく過ごしております。
ただ、チョコレートは、甘いだけではなく。
甘さ控えめで、苦いものもあります。
今回はそんな、甘さ控えめな気持ちを味わったお話。
本命から義理に気持ちが動いていくアトラクションに乗ったつもりで読んでいただけると幸いです。
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と、いうことで。
前置きに書いた通り、少し暗めになってしまうかもしれないが、思ったことを素直に書いていこうと思う。
文体が変化したことやタイトルで察した方も多いだろうが、今回テーマにするのは「アイドルマスターミリオンライブ」についてである。
今回はその周年ライブ、「THE IDOLM@STER MILLION LIVE! 8thLIVE Twelw@ve DAY1」に参加した。僕自身実に2年半ぶりの「ミリオンライブ」の現場であったのだが、この2年半の空白の間に、このコンテンツに対する前向きな気持ちは、多少の振れ幅はあれど薄れていってしまっていた。
そんなライブに何で参加することになったのか。
そう。「なんとなく」である。
敬虔な信者、顔面アルファベット、2階3列4番予備軍と名高い皆さんが「行きたくても行けない人がいるのにこんな人がチケット持ってるのが許せない‼️‼️」と叩く対象のなかの1人が何を隠そう僕である。
いや、すまぁ〜ん!!笑笑
WEB先行なんてんなもん当たるワケ無いやろガハハ〜w、P's LIVEの前日暇だし冷やかしに行ったろ〜wwwとか思いながら適当に申し込んだらクレカの枠減ってて爆笑しちゃった。誰が出るのかすら結果の日まで知らなかったわ。
まぁ、そんな軽い気持ちで握ったけれど、「手放す」という選択肢は不思議と湧いてこなかった。
このブログにも何度か書いたように、このコンテンツにとって「客では無い」し、
「軽い失望」までしてしまった僕だが、
今の「好き」に至る「入り口」、
すなわち「初めて触れた"アイドルマスター"という概念」である「ミリオンライブ」を見届けずに、コンテンツ全体から離れるのはなんかモヤモヤする、という気持ちが産まれたのがその大きな理由である。
(沖縄公演の中止のせいで末端にまだしがみつくことになりそうなのはなんとも皮肉なことだが……)
そして当日。
ジャラジャラした音を立てる缶バッジ。
TPOを弁えずデカデカとキャラクターがプリントされたTシャツを着用して電車に乗り込む人類。
それらを鼻で笑いながら、会場に向かい、
コンテンツを通じて知り合った友人達と再会。
馬鹿話の中で、会う人の半分くらいに「え?何でチケット持ってんの?」と言われ、コンテンツから離れている今の立ち位置を思い知らされ、実家に植えてある渋い柿を食べたような気持ちを味わいながら入場した。ちなみにこの日は入場前にホールケーキを食べたので口は甘かった。何故か?ママの誕生日だから……
なんなんすかね、これ
気を取り直して。
今回のライブはタイトルの通り、「出揃ったCDシリーズ楽曲の発表会」になるだろうな、と考えていた。
その発表会の主題となっていたのが、僕が意図的にコンテンツから遠ざかるきっかけとなった「MTW」シリーズであった。
このシリーズについては各所で「酷い」だの「弱い」だの悪評が広がっているが、僕の意見としては「ちゃんと聴いてみるとそこまで悪くない」と思っている。
それなら、なぜこのシリーズを機にコンテンツから距離を置いたのか、それは僕が「ミリオンライブを好きだった理由」と相対している流れが、このシリーズの開始とともに生まれてしまったように感じてしまったからである。
まぁ詳しくはこちらの前半をご覧ください、としか言えないんですけど。
……コイツ「行かないと思う」って結局行ってんの面白いな。
そんな「離れる」きっかけとなった楽曲の「発表会」。順を追って振り返ってみる。
オープニング演出を終え、「扉開くな!扉開くな!扉開くな!」と念じていたら突如現れた「ボタンを押せ!!!」の文字。初手の全体曲を警戒していたところに不意打ちでやってきた「百花は月下に散りぬるを」。初手でパチンコの曲を持ってくるとは恐れ入った。
左手にスマホ、右手にレバーを持つサビの振りコピを一通り楽しみMC、B面曲。
そしてユニットの最後に披露されたのが「侠気乱舞」。
ここで今回のライブが「ユニットごとに既存曲から一曲ずつカバーとして披露される」構成であることを察した。
この楽曲を浴びて心からデカい叫び声をあげた6th福岡公演のことが思い出され、懐かしさが込み上げてきた。
当時の「レイズ終わった、残りの歌唱メンバー誰だ???朋花、ロコ、ジュリア、桃子……ジュリアと桃子?!メンバーもTAメンツ…アレしか無い!!」とイントロの直前に電流が走った感覚。
その日以来に浴びた侠気乱舞。
ここでようやく、最寄りのPIAの台の前で揺れている状態から、「あ、ミリオンライブの会場に入ったんだ」とスイッチを入れることができた。
そのスイッチが入った状態で突入したのが、「miraclesonic★expassion」のステージ。MTWシリーズにおいて、大好きと公言している数少ないユニットのひとつである。
今回は上田さん、戸田さんが不在ということもあり、浜崎さん、角元さんの2人による披露となった。
しかし、2人ということを全く感じさせない素晴らしいステージだった。自然と拳を突き上げてしまった「My Evolution」、ジャンプの着地地点が椅子の真上だったため、「椅子の上に立つ」というレギュレーションにはじめて違反してしまったくらい楽しかった「絶対的Performer」。俺はコレを浴びに来た、と言っても過言ではないくらい楽しんでしまった。
極め付けはカバー枠で降ってきた「Sweet Sweet Soul」。
ダンサブルな楽曲がやってくるんだろうなぁと袖まくり、水をひと含みし構えていたところに突如襲来したshinnosukeのバキバキのtrack。たまんねえよ。
ちなみにコレはこのライブの前日に用意した予習リストなのだが、まさかこのリストがそこそこ的中するとは思わなかった。おかしいだろ。
シンデレラガールズにおいて「コレを聴いたら他界リスト」を作っていることは以前書いた記憶があるのだが、ミリオンライブでも一応そのリストは存在していて、そのリストが思わぬ形で埋まった瞬間であった。
さて、ユニットに少しだけ話を戻して。
この「miraclesonic★expassion」というユニット、予想にない組み合わせから展開する化学変化、とも言えば良いのか。そういうものを感じさせてくれるところがとても良い。
特定のカップリングを好きになることが殆ど無い僕にとって、この化学変化が多く「起きていた」ことこそ、このコンテンツが好きだった理由なんだろうなとしみじみと考えてしまった。
今は比較的そっち(カプとかに縛られない)寄りだって?もうひとつの「求めてない」ことが起きてるから惹かれないんすよね……
というわけでお次は「TIntMe!」。
周りのオタクとの評価にギャップをすごく感じてしまう子供3人のユニット。A面はあまり印象に残っていない。恵子、綺麗だね……Twitterも練習してね……
このギャップの大元にあるのは「背伸びしても、届いていない」3人のキャラクター像でしか、彼女たちを見ていないところにある、と考えている。
特に2周年、6thのノリそのままに周年イベントをやる、という決断をした思い入れのある、周防桃子というキャラクターに対してはその傾向が顕著である。
まぁ、言ってしまえば個人のエゴで「成長しなくていい、しないでくれ」って思ってるキャラクターが「前に進もうとして、実際に成長してしまった」のがイヤだったんでしょうね。オタクめんどくさ。
そういうキャラクター達が歌う「dear…」に少しばかり抵抗を持ってしまうのは仕方がないことなのかもしれません。着席ポイントひとつめ。
まぁ、コミュもドラマもすっ飛ばしてるのでこのユニットとして彼女らがどうなったのかを知れば意味が分かるんだろうね。
「ライラックにつつまれて」はとても良かったです。ステージ着席系のバラードはやはり映える。
そんな子供たちの出番が終わって出てきたのが大人たち、「ジョジョの奇妙な冒険」「Sherry'n_Cherry」。
「嘆きのFRACTION」、ホント久々に聴いた。
たまにミリオンライブの曲聴いたりしてもシアター組のソロしか聴かんので……
高橋さんはまぁ言わずもがな歌うますぎなんすけど、山口さんなんか歌い方めちゃくちゃ変わってる気がした、気のせいですかね。
次に登場したのが「≡君彩≡」。
実はこのユニットも好きだったりする。理由はお察しの通り。さっき書いたのと同じような感じ。
持ち歌2つ、非常に良い。綺麗。余計な音が無い。洗練された感じと、徐々にビルドアップしていく構成。俺と森くんしか知らん某バンドの好きなとこと一致してるんですね。
1番のサビ前の松田パートはめちゃくちゃ良い。Thank You!とMCの奇行ばかり目立つけどあの歌い方でしっかり表現できる村川さんをもっと語るべきだと思うんすよ。なぁオタク。そんなんだから一生ありがサン…とかいうの引きずる馬鹿が溢れるんだよな。
ソロ3-4曲目あたりで泣き曲を覚えた感じがめちゃくちゃ伝わる、そんな松田亜利沙の表現者に拍手を。
木戸さんがMCで少しふれていた矢吹可奈の成長について。「パンとフィルム」の最後のパートでめちゃくちゃ意識して歌ってるんだろうな、と感じられました。
ゆきよは美人。
このユニットのカバー曲は「プラリネ」。
色んな回botの「ギター持って出てきたときに「プラリネ来いプラリネ来いプラリネ来い」って言ってたらホントに来た回」がこの日。
ジュリアのプラリネじゃない、ユニットのプラリネとして独立したアレンジになっていて、原曲も当然好きなのですがコレもアリだなぁと頭を抱えることになった。ちなこれも他界リスト。
最後のユニット、「オペラセリア・煌輝座」
実は評価が上がったのがコレ。
キャラクターとして演じながら、キャラクターが劇中でも演じている、という二重の演技。この難しい要求を表現できるのは流石、と言ったところ。
特に香里さん。
「MUSIC JOURNEY」は桜守歌織であり、演じている男役としても歌わないといけない箇所だと思うのだが、その難しさを、難しく感じさせない凄みを感じた。「発表会」のエンドロールとしても、「オペラセリア」のエンドロールとしても良い締めくくりであった。
こういう劇中キャラクターによる劇、という投票シリーズや夜想令嬢-GRAC&E_NOCTURNE-で示した「こういうことも出来るんだぞ」とたまに投げかけてくるところは「好きなミリオンライブの要素」だなぁと感じた。
そして発表会が終わり、矢継ぎ早に楽曲がくるパート。
「リフレインキス」の人選とか全裸待機していた「Decided」が拾えなかったことは非常に残念ではあった。もう二度とオリメンでやる気は無いんすかね。悲しいよ山下。
もちろん満足する箇所もあった。「fruity love」「G♡F」「ラ♥ブ♥リ♥」。神の作りし楽曲達。演者なんて見向きもせずに一生音の中で踊り続けていた。楽しかった。
ただ、楽しかっただけに最後の楽曲「ショコラブル*イブ」には落胆してしまった。
この楽曲に落胆してしまったポイントは3つ。
まずはこの曲が「本編最後」であったこと。
実はミリオンライブの「全体曲」が大好きという設定があるので、それが拾えなかった不満がひとつ。
そして「最後の歌詞」。
この曲の最後は「好きです、付き合ってください」というフレーズで終わるのだが、このフレーズを聴いたときにクソデカい溜息が出てしまった。
このコンテンツのキャラクターは好きだけど、そのキャラクターに「告白」されるのがゴールなら、ギャルゲーでもやるわ馬鹿がよ、しょうもな……と本気で思ってしまった。
最後にこの曲が「あまりにも普通のアイドルソング」だったこと。
この曲、多分歌おうと思えばアイドルと名のつく職業の人間なら誰でも歌えてしまうし、Vtuberがカバーしても叩くオタクいないんじゃないかな、と思うくらいには「普通」の曲だ、と感じてしまった。僕が「このコンテンツが好きだった要素」を全く感じられない、空虚がそこにあった。
その空虚を引きずったまま聴いた「Harmony 4 You」。これは別の意味で空虚であった。
コンテンツへの熱が全く無くなり、冷めきってしまった時期の周年曲。「音がいいな~」以外の感想が出てこない自分に「変わっちまったなぁ、、、」としんみりしながら、これまでミリオンライブに触れてきた日々のことを考えていた。
親の端末でGREEのゲームを触っているなかで、偶然出会い、
「どうせアニソンみたいなもんやろw」と考えて触れた、曲の魅力に憑りつかれ、
キャラクター、世界観の良さを実感し、
いろいろな人と出会い、
そして、離れていく。
この日々はなんだかんだ楽しかったし、この日、この空間にいたことも、内容に多少の不満はあるとはいえ、「楽しい」と感じられている自分がいた。
アイドルマスターミリオンライブ、長らくありがとうございました。
最後の「Thank You!」
「ありがとう」を最後に高らかに伝えられる、このコンテンツの最大の強みだけは、せめて消えずに残っていて欲しいものである。
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ということでこの日の感想は以上です。
なんだかんだ行ってよかったなと思えるライブだったと思います。
少なくとも、気持ちの整理をつけるには充分。
次は武道館らしいですね。
一緒に行ってくれるお友達が居てくれればまぁ、考えるかな。
ということで。お目汚し失礼しました。
僕の汚れた目はこの日の翌日、推しちゃんのおかげで浄化されたので、皆さんも早めに目を洗ってくださいね。
それでは。
ぴぃ高
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~クソ写真のコーナー~
この日のおもちゃ
ピクニックに来たのかな?
現場違いの持ち物はやめていただけないだろうか……
千紗……好きだよ……
「簡単に好きなことは変わらない」ことを突き付けられてしまった話〜「喜多見柚」そして「道明寺歌鈴」
アローラ!
ぴぃ高と申します。
突然ですが、2022年1月26日は何の日でしょうか?
そう、テレビアニメ「CUE!」の主題歌CDである
AiRBLUE「スタートライン/はじまりの鐘の音が鳴り響く空」の発売日です。
16人それぞれにパート、歌詞の振り分けの二面からスポットを当て、「かつてない疾走感を感じさせる5分半」を与える「スタートライン」、
一歩目の大事さ、その一歩目から先のスピード感を丁寧に描写した「はじまりの鐘の音が鳴り響く空」。
コンテンツの新たなはじまりを彩る素晴らしい楽曲となっています。
当ブログをご覧の皆さんは既に手元にお持ちかと思いますが、
……まさかお持ちでない?
分かりました。2月の現場でお渡しします。
と、ここまでスキップ不能の広告を流してきたわけですが、ここからが本題。
明らかにアイドルマスターシンデレラガールズの話をしそうなタイトルで別コンテンツの話をしたワケ、なんですが。
このCDのカップリング曲として収録されている「空合ぼくらは追った」という楽曲があります。
この曲は書く書く言いながら結局世に出していない記事のテーマである「CUE! Reading Live ~Wind&Moon」で初披露されました。
この日まで丹念に暖められた優しい時限爆弾、思い出ボム、追い討ち、無慈悲。そんな言葉が似合う破壊力。当日終演後はズイタウンの先にいるコダックの如く頭を抱えていました。
そんな曲の「セイポ」(精神が破壊されて床になっちゃうポイントの略)が、今回の記事のタイトルになっている「簡単に好きなことは変わらない」という歌詞。
2021年、ポニーキャニオンから提示されたセイポ概念ランキングで「どうしようもないくらい今が好き」と並んで Tier.1に位置付けられているこのフレーズ。
「好きだけど手放した」
「好きだけど離れざるを得なくなった」
「好きだけど離れようと思ってる」
そういった「好き」な何かと距離を置く決断をしたことがある(現在進行形でしている)僕のような人間には突き刺さって抜けないものになっています。
さて、ようやく本題。
今回は「THE IDOLM@STER CINDERELLA GIRLS 10th ANNIVERSARY M@GICAL WONDERLAND TOUR!!! 」のトロピカル(沖縄)公演について文章を綴っていきます。
本来であれば現地参戦する予定だったのですが、昨今の情勢でオンライン開催となったこの公演。
コンテンツの推し、(担当って言わないとダメぇ?)「喜多見柚」のソロ楽曲「思い出じゃない今日を」を見届けて、コンテンツの呪縛から逃れる、という計画が崩れ、僕が現在書いている「コンテンツから離れるための卒業論文」の完結が遠ざかりました。
うーん、留年!笑笑
はい。いつも通りのナナメ視点からスタートですね。仕方ない。こういうスタンスでしか生きられないので。
現地に行って見たいものを見届ける喜びが日常に戻りつつあったなかでのオンライン開催。
それでもこの2日間を見届けたあとは、「あ、見れて良かったな……」という気持ちになっていました。
その気持ちの根源は「簡単に好きなことは変わらない」と感じられたことにあります。
その「好きなこと」というのが、
担当である「喜多見柚」であり、
少し疎遠になっていた、担当と言うにはなんか違う、という立ち位置にいるキャラクターのひとりである「道明寺歌鈴」。
2人のキャラクターに対して、言葉をギュギュッっと絞り出していこうと思います。
・喜多見柚 〜気づいたときには、救われていたかもしれない、そんな女の子。
アイドルマスターシンデレラガールズというコンテンツを、「もう一度」追いかけたいと思い始めてから3年弱。
この期間に4人のキャラクターに対して大きな感情を持って接してきたのですが、いちばん熱を持っていたのは彼女だと思っています。「推し」と冠している概念や存在に順序をつけるのは好きじゃないんだけど、質量はあきらかに違う。大人になったら(社会人になったら)緩やかにフェードアウトしていくんだろうな、と思ってたらあんなことが起きたし。
あんなこと↓
イキリ終了。
さて、喜多見柚の話。
このコンテンツを追いかけていて、何度かよくわかんないくらい泣いた経験があるんですけど、ライブ以外でわけわかんなくなるくらい一生泣いてたのは上の記事にある、彼女のソロ曲が世界に放たれた瞬間だけかな、と記憶しています。
それくらい感情を揺さぶられたキャラクターのソロ楽曲「思い出じゃない今日を」。
この曲の初披露となった「Happy New Yell」以来、僕の音楽ライブラリから出禁を食らうことになるのですが、その日以来実に一年振りにこの曲を聴きました。普段から聴けるわけねえだろこんな曲。点滴のかわりに催涙ガス流してるようなもんだぞ。
一年振りに聴いたイントロで、突然発狂する患者に変貌し、終わる頃にはもう息も絶え絶え。マスク・ド・マスキュリンに鼓膜を潰して卍解を対応されたときの三番隊隊長さんくらいあっさりと地に伏してしまいました。
途中のカメラワーク。武田さんのシルエットだけを映し出したと思えば、後ろに回って背中を映し。ステージに立つ時間が長くなればなるほど解像度が増していくパフォーマンス。フィニッシュは「柚として」の少し照れが入ったような台詞。
全体的に夏を思わせるセットリストの中に、彼女が吹き込んだ冬のはじまりの風が、撫でるように優しく通り抜けていきました。
この楽曲、初見のときに絞り出した感想メモに残っていたのが、
これ聴いたときに「これ喜多見知らんと書けないだろ」って思った
という一文でした。
この答え合わせが武田さんの今は亡きフリートであったり、「マジカルエキストラタイム」という場所であったんですけど、
案の定でしたね。そういう人しか書けない。
彼女の「実は割とヒキで周りを見てる」ような内面と、「とにかく元気!」なパブリックイメージとの「差」があること。
「このキャラクターなら、コレ!」という、いわば「象徴するアイコン」が喜多見柚というキャラクターに浮かびにくいこと。
そういう触れていなければ分からない、立ち止まって彼女を見つめなければ気付かない、少し間違えば欠点になりかねないポイントを拾い上げて、とんでもない劇物を作り上げたsteμさん。
そんな曲を、「ステージで歌うなら、柚なら,絶対泣かない」ように、笑顔で歌い上げた武田さん。心なしかHNYの時よりも柚の解像度が上がって迫ってくる感覚がありました。
お2人にはマジで足向けて寝られません。寝てるときの方向教えてくんね?女性声優の寝てる方向リストとかまとめてる人がいたらご一報ください。
さて、大量の尺をソロに割いたわけなのですが、彼女の楽曲でどうしても言及しなくてはならないものがもうひとつあります。それが両日披露された「パ・リ・ラ」。
「思い出じゃない今日を」が、彼女の内面を映しているものだとすれば、この「パ・リ・ラ」はどちらかというと外に映る姿、「パブリックイメージ」的な印象を与える楽曲。
彼女が深く内面を晒すフェーズから、周囲の人々を「楽しい」の渦に巻き込んでいく彼女の「アイドル」としての在り方を再び示していくようになる、というちょっとしたドラマのような転換点を感じずにはいられませんでした。
その転換点に、彼女というキャラクターに与えられた「BomDia!」という新たな「ユニット」としての枠組み。
彼女にボイスを付けようと出来る限りのことを頑張って、ボイスが付いて。
そこからちょっと隠居するんですが、そのときも続けてひっそりと願っていた「スターライトステージ発」のユニット楽曲。「あんなこと」が無くても、きっと思い入れのある楽曲になっていたのではないでしょうか。
こんなに明るく楽しい曲なのに、1日目に聴いたあとには産まれたての子鹿状態になっていました。踊りながら泣いたのは生まれて初めてだよ。え?2日目?4分間踊り続けてたので全身筋肉痛だが。
いつか5人揃ったところ、観たいっすね。こうして他界他界詐欺は続いていく......
産まれたての子鹿状態から帰ってきたあと、MCでの武田さんのひとこと。マジでうろ覚えですが「柚に救われる人がいれば、」みたいなニュアンスの話をしていました。
なんというか、その。
キャラクターに救われる、みたいな感覚。
自覚したことは無いですが。
追いかけてるうちに、感情を巨大アトラクションのように揺さぶられ、気づいたときにはそばで笑っているような、めちゃくちゃ思考とかが似通った「あこがれ」の存在。それが僕にとっての「喜多見柚」。
そんな彼女に、もしかしたら「救われていた」のかもしれません。
あ、どっかの顔面アルファベットのバケモノが言ってたようにうつ病が治るほど大層なもんでもないっすよ。そこまで握られては無い。
・道明寺歌鈴 〜彼女を見て、言葉を紡いだ2年前から、ここまで。
時は巻き戻り、2020年2月。
シンデレラガールズ7thLIVE大阪公演。
この日「いちばん見たかったもの」が、「道明寺歌鈴」でした。
そのときに書いたブログがコレ。この人すごいですね。歌詞もコミュも思ってる以上に読んでるしさぞ今も顔面アルファベットであることに「誇り」を持っているんだろうなぁ……
まぁ自虐はこれくらいにして。
この日以降、道明寺歌鈴というキャラクターから徐々に距離を置くようになります。
就職活動とかいう回避不可避のイベントのために、ライブへの参加とか、ゲームに対して、この日で一区切りと決めていたことも手伝い、その時点で見たかったものは全て見届けられた、という満足感に支配されたんですね。
ここから語られるのは、そこから先のお話。
先の文章を書いてから、程なくして、道明寺歌鈴というキャラクターに起きた大きな出来事。それが高森藍子とのユニット「インディゴ・ベル」による「ほほえみDiary」という楽曲の誕生でした。
特定のカップリングを好きになることが滅多にない(なんならこのコンテンツの担当二人並べて「キタキターズ」とか言ってるのもそこまで好きじゃない)、百合本の売り子をしていたクセに百合が苦手、そんな人間の僕が、例外的に「好き」と言える2人ユニット。ひとつは佐久間まゆと喜多日菜子の「ドリームアウェイ」。もうひとつが「インディゴ・ベル」です。
この2ユニットのツボはどこか、と言われたらすごく曖昧な表現になるのですが「ギリギリ共依存になりかけだけど女の子同士の過度のイチャイチャ的な関係性が排除されたライン」を持っているところ、ここに尽きます。わかりやすく言うと、めちゃくちゃ「距離感が良い」。
そういう特別な見方をしているユニットの楽曲。いずれ来たらできる限りスターライトステージのイベントも頑張りたいな、と思ってました。
そう、頑張りたいと思っていた、ということは、頑張れなかった、ということです。
この時期はメンタルも体調も絶不調でとてもゲームに割ける自分のなかのリソースが無く、「なんでこのゲームやってんだろ......」と本気で思いながらイベント期間を過ごしていました。不埒なCANVAS?知らない子ですね......
あれだけ楽しみにしていたのに、満足にできなかった後ろめたさはありますが、
「聴きたかった、求めていたインディゴ・ベル」を「ほほえみDiary」という楽曲が提供してくれました。
ちょっとの心残りと、それを上回る満足感が、人を次のステップに進ませる、とはよく言ったもので。
このイベント以降、道明寺歌鈴というキャラクターについてめっきり言及しなくなりました。別のコンテンツに新しい女を見つけたのもちょうどこの頃。何かに手を伸ばしたら、抱えているものが手からすり抜けていくように、彼女に対する熱が冷めていきました。
と、言いつつも。
供給があると多少は推していた人間の顔付きが戻ってきてしまうもの。
新年明けて一発目の限定SSR。
知ってた。アナスタシアと大槻唯はそれぞれ4枚ずつ出たのでマジでCygamesは遠隔操作悪徳ヘイトゴミ企業。KONAMIの次に倒産して欲しい。
そして、新年ライブ「Happy New Yell」。2日目のトップバッターで披露された「義勇忍俠花吹雪」、そして「ほほえみDiary」。後半にとんでもない爆弾があったせいで記憶が薄いのですが、それぞれのユニットのピースとして動く歌鈴というキャラクターを見届けました。この公演のBD?未開封だけど……
そして、21年の3月末に「満願成就♪巫女の神頼み!」というソロ曲の誕生。
マジで待ってた。待ちすぎてキャラクターのことを推してるのかどうか怪しくなる立場になってしまったくらいにはずっと待ってた。
シンデレラガールズ劇場のアニメ経由で発表されたソロ曲の作りの良さを感じられる、聴いたら道明寺歌鈴というキャラクターがポン、と浮かび上がる、そんな楽曲。頭を抱える患者になったことを覚えています。
ただ、この曲が誕生したことは、自分の中の「アイドルマスターシンデレラガールズ」というコンテンツに対する「終わりの始まり」でもあります。一度でも「担当」と意識したことのある4人。その全員にソロ曲が生まれた。ひとつの区切りを迎えた瞬間でした。この区切りを迎えていなければ、「コンテンツから距離を置く」という選択肢はなかったと思います。
担当じゃなくなったキャラクターに対する、唯一の「未練」。
キャラクターのことが「好き」である証左。
今回のライブの2日目に、その楽曲「満願成就♪巫女の神頼み!」は披露されました。
公演の共通衣装の上から和を感じさせる衣装を一枚羽織って登場した新田さん。もともと持ち合わせている、道明寺歌鈴というキャラクターを演じているときの「そこにキャラクターがいる」感じが、より強く感じられました。
歌鈴というキャラクターのアイコンをふんだんに(バナナまで入ってるのは初見のときホントに笑った)盛りこみつつ、「アイデンティティ、ルーツ、ドジという欠点、全てを応援してくれる人の幸せに還元したい」という決意表明と、
1番の歌詞では「神社のお掃除をしている」普通の巫女が、「巫女でアイドル」になっていく、時間経過を感じさせる歌詞。
勝てるわけないんだよな。次の曲(Last Kissとかいうバケモン)のイントロですぐ蘇生したけど。
ソロ曲の他に道明寺歌鈴の見せ場として言及したいのは、Day1のユニット曲2つ。
まずは「ほほえみDiary」。
HNYよりも近づいた距離感で披露された2人のパフォーマンス。1年間の慌てず、急がず歩いてきたユニットとしての堆積を感じさせるものでした。
そして「夏恋 -NATSU KOI-」。
2年前の大阪で披露された「Max Beat」。それ以上のデカい声が出てしまったポイントでした。それそれそれそれ!!
「可惜夜月の文脈を超えた「かっこよさ」の会得」を感じた大阪以来のクールな道明寺歌鈴の姿。しかも遠山明孝サウンド。切なげで刹那げな夏の一瞬を切り取った楽曲を歌い上げたあとの余韻はたまらないものがありました。
この2日間、
待ち侘びていた楽曲を、ユニットとして。
オリジナルメンバーではない楽曲を、新たな一面を示した日よりももっとパワーアップして。
彼女のために作られた楽曲を、彼女らしく。
ステージの上で表現する新田さんの姿を見て強く思ったのは、「あ、このキャラクターのこと、まだ普通に好きだわ」ということ。
道明寺歌鈴さん、一度離れたコンテンツに戻ろうと考えたきっかけでもあり、そのコンテンツからゆっくりと抜け出そうとしている今の僕の入り口ともなった、何かと因縁を背負わせてしまったキャラクターになってしまいましたが、草葉の陰から、バナナのヘタからそ〜っと応援するのでよろしくお願いします。
と、いうことで。
感想戦は終了なんですが、やっぱり現地で観れなかった虚しさは捨てきれませんね。
福岡公演で見届けることができた「世界滅亡 or KISS」や7th幕張2日目の「ヒカリ→シンコキュウ→ミライ」のような、「今何が起きたのか分かんないけどとりあえず立ち尽くすことしか出来ない」感覚を柚、歌鈴のソロ曲でも味わいたかった。
コンテンツ全体に対しての気持ちが薄れても、「簡単に変わらない『好き』」になってしまったキャラクターであるからこそ、こういう気持ちが湧いてくるのではないでしょうか。
「見たいものリスト」の全てを見つくしたあとにどうなるかは分かりませんが、暫くは亡霊のようにコンテンツの末端にしがみつくんだろうな、と思います。俺は妖怪。
「簡単に好きなことは変わらない」。
初心を忘れない、みたいな前向きな読み取りもできれば、僕のように胸の締め付けを食らったときの表現にもなるすごいフレーズだべホンマ。なんなんすか。
さて、時は2月。
次はマジで末端の妖怪と化してるコンテンツの現場に行くわけなんですが……
まとめサイトだけには絶対に載らないように気を付けます。
それでは。
2022年、初現場。感じた「歩み」と「力」~DIALOGUE+「ぼくたちの現在地2022」「moon-side」
アローラ!
ぴぃ高と申します。
今年こうやって文章を書くのは初めてですね。
年は変わりましたが、変わらず参加したイベントの感想中心に、好きなように自分の視座を言葉にしていこうと思います。
さて、2022年。
毎週何かしらの現場に参加していた2021年10月~12月と比べると、とても落ち着いた3週間を過ごしました。記憶にあるのは落ち目の殿様コンテンツアイドルマスターの女の脱いだ後の布の塊を観て興奮する会衣装展示会くらい。
この間現場はおろか、多分オタク誰一人ともエンカウントしてないはず。「会ったよ!」って方がいたらDMしてください。
そういったちょっとした充電期間を経て、参加した2022年初めての現場が、
声優アーティストグループDIALOGUE+の
全力ライブ「ぼくたちの現在地2022」
そして全編アコースティックで行われた、「moon-side」。
2021年のグループの歩みを振り返る構成となった昼、新しい試みの夜の2部構成で開催されました。
ということで今回はこのライブについて、感想を書いていきたいと思います。
・全力ライブ「ぼくたちの現在地2022」
2021年のDIALOGUE+というグループの活動を振り返り、時系列に対応した(その時期にリリースされたり、初披露されたりした)楽曲が披露される、という流れの公演でした。
このグループの「船」のようなものに乗り込むきっかけとなったのが4月の「ぼくたちのかくめい![再]」だったので、その日を境として、グループに対する汽水域のようなスポットが存在しています。
具体的にいうと、このグループを追いかけていた友人の姿を眺めていた時期と、僕自身が追いかけるようになった時期。
この時期の違いで、抱いていた感情、特に僕自身の「好き」なものに対する気持ちやスタンスの変化があったことを再確認した、そんな公演でした。
・アコースティックライブ「moon-side」
こちらは夜の部。
少し過去から、少し未来にかけて現在の立ち位置を示す昼の公演とは少し異なる、新しい試み、といえるものでした。
ダンスのフォーメーションや身体を動かして楽しめる、という強みがクローズアップされているなか、「楽曲」という強みをぶつけていく公演。ちょっとしたアンチテーゼが含まれているように感じました。
普段のDIALOGUE+の現場、というイメージから離れた、常時着席で、光による演出も控えめな会場。1曲目、この日の昼も聴いたはずの、いままで何度も聴いたはずの「おもいでしりとり」。
歌の入りで「時が止まる」と過去に表現したことがあるのですが、この日は、「スローモーション」のようで。1曲目から異なる歌い方、アレンジの妙で引き出す楽曲のまだ見ぬ表情やメンバーの皆さんの表現。普段よりMC多めで、曲の変化している箇所、聴きどころを語ってくれるメンバー。
着席ゆえの合法彼氏面で楽しませていただきました。
アコースティック、という言葉イコール静か、という受け取り方で敬遠した人も是非アーカイブで触れて欲しいな、と思わせてくれるライブでした。
ここからは披露された楽曲に対する感想を。
全力ライブでは、2021年、ものすごい勢いで駆け抜けていったグループの活動を象徴するように、披露された楽曲もスピード感のあるものが多かったのですが、そんなライブの1曲目に披露された「あたりまえだから」。
「あたりまえ」が「あたりまえ」じゃなくなってしまった時代に投げる曲としてはあまりにアイロニックだな、と、はじめて彼女たちの楽曲を意識的に漁ったときに感じたこと、
のちにCDを購入し、歌詞を読んで、この曲に込められた「あたりまえ」のニュアンスに気づき、「なるほどなぁ~」とめちゃくちゃ大きい溜息をついたこと。
このグループを応援したい、という感情の変化の中にある、隠れたターニングポイントのひとつに立ち帰らせてくれました。
初めて参加したときも、この日も、ライブの開催の判断自体が難しい決断となる状況で、彼女たちのステージを観ること自体が「あたりまえ」といえなくなりそうな中で、小さな、ぼんやりとした「あたりまえ」を拾いあげていく、そのスタンスを一番最初に表明しているように受け取りました。
両部ともに披露された「走れ」、実は現地で聴くのははじめてでした。
メインボーカルを務める稗田さん、鷹村さんの力強さを据え置きに、ダンスの動きの激しさが重なった昼、情熱的なアレンジで、「静か=アコースティック」ではない、シンプルなぶん引き出しが増えるぞ、というメッセージを感じた夜。
夜でのスタンドマイクからハンドマイクに切り替わる終盤の稗田さんのマイクの使い方、めちゃくちゃキマってました。研究、大事。
「走れ」のほかに両部とも披露された曲がいくつかあったのですが、昼のほうで印象に残っていたのが「プライベイト」。
ツアーではシャボン玉だったり、席の位置だったり、見どころ聴きどころが多すぎたりでなかなかこの曲を歌う宮原さんを観れなかったのですが、この日はしっかりと目で追えました。
いろいろなところで言われている彼女の良さである、常に全力のパフォーマンスももちろんですが、ほかのメンバーにない「奥行きのある動き」が好きなところにあって。
この「プライベイト」でもその良さを感じられて満たされました。
ストライクゾーンを立体的に使える投手くらい宮原さんの奥行きの表現は良いので是非注目して欲しいです。
対して、夜のほうが印象に残っていたのが「透明できれい」。
伴奏がシンプルであるからこそ、ソロパートに比重が置かれたこの楽曲の、それぞれに振り分けられた歌詞がすっと入ってくる感覚に襲われました。ツアーのとき、昼のときに聴いたときは「これまでの歩み」のような重みが重なってきてダメになったのですが、やっぱシンプルに歌詞だけでもダメだわこれ。(誉め言葉)何度この曲に精神を破壊されればいいんですか。
ほかのアコースティックアレンジに無かった振り付けもありましたが、それが無くともたぶんしんどくなってたんだろうな、と。あ、要らないというわけではありません。しんどさは乗算されるので「うわぁ~踊ったぁ~!!!」という気持ちも重なってます。犯罪なので取り締まりをお願いします。
昼のみで披露された楽曲ではラストに繋がる2曲。
「はっちゃけダイアローグ+クリスマス」は有観客でどうなるか、と思っていましたが案の定楽しかった。振り付けも可愛い。特にプレゼント交換。
そして新曲、「僕らが愚かだなんて誰が言った」。
ほっぺすりすりなんてもんじゃない、確定麻痺程度じゃ生ぬるい。
アナライズジバコイルのでんじほうが必中になって襲い掛かるくらい、いやそれ以上の電撃が走りました。
「全力」という言葉にふさわしい動き、表情。シャウトするメンバーの気迫がすごい。この曲聴くためだけにアーカイブ1000円払ってもお釣り来ると思います。
夜のみの楽曲では、デュエットで披露された「謎解きはキスのあとで」「I my me mind」「20xxMUEの光」が、それぞれの味を出していたなと感じました。
「謎解きはキスのあとで」はアコースティックライブの発表があってから、真っ先に浮かんだ楽曲のひとつでした。ザ・ポップと言える曲調、アコースティックギターで弾き語りしている画が浮かぶ浮かぶ。
原曲アレンジから音がそぎ落とされた分、内山さん、宮原さんの歌い方も変化していて、より世界感というか、その「夏場にたまにある、日は射しているのに雨がパラついているような情景」が浮かび上がってきました。
2人とも、この曲を歌うときにいつも持ってる傘が無い分、片手がフリーになって楽しそうでしたね。
「一緒に帰ろう」の傘無しVer.の動きを観れるのはココだけ!
「I my me mind」、僕がもともとBase Ball Bear脳なこともあってもともとのアレンジが大好きなんですけど、(気になる方はBase Ball Bearの「彼氏彼女の関係」という楽曲をチェック!Base Ball Bearのことを知らない?構いません。このツイートの方がボーカルのバンドだということを覚えてもらえれば。)
あらためてこんばんはプロジェクト、アイドルソングベスト2021 ありがとうございました!#こんプロ pic.twitter.com/bC4QjTS1cn
— Base Ball Bear 小出祐介 (@Base_Ball_Bear_) 2022年1月4日
ジャズ寄りのアレンジもなかなかに良い。原曲がランウェイなら、このバージョンはさしずめ緒方さんと飯塚さんが主役のロードムービーのようでした。
「20xxMUEの光」、どうあがいても「楽しい」曲は変わりませんね。楽器触ってる守屋さんと村上さんめちゃくちゃ楽しそうだった。
入場、ズルすぎる。
先に取り上げた「走れ」含め、デュエットという形にすることで、パートの振り分けが変化しているのも新鮮でした。
普段小道具を使っている「謎解きはキスのあとで」に小道具が無く、ほかの曲に小道具がつけられていたのは狙った演出なのでしょうか。
そして両部ともにラストナンバーとなった「ぼくらは素敵だ」。
新曲で少し見通しの立っている未来を覗かせてから、「現在地」に立ち帰るような流れとなった昼。久々に聴けた感動もそうなのですが、優しい歌を力強く歌いあげ、(特に最後のサビに入っていく飯塚さん、このグループを好きになってから、はじめて会場で聴くからこそ「吸い込まれる」ポイントでした。)手を振って幕が下りていく、内山さんの「このあと、moon-sideで会いましょう」という挨拶も含め、続いていく活動、全力のスタンスの維持を示唆するかのようでした。
そして夜。
声を出せない、ライブの楽しみ方も変化した、そんな今。
きっと声が出せたら、「ラララ......」と合唱しているであろう箇所、
そこを「声を出さないけど歌える」、ハミングで歌ってほしい、という提案。
え、天才?
客席側からレスポンスすることが困難になってしまった時代におけるウルトラC。
櫻井和寿から「擬態」のサビを「任せた!」とマイクを向けられた時の福岡ドームがデジャブのように浮かび上がってくる、そんな客席の一体感がそこにはありました。拍手、一礼し、退場ー。
と、いうことで、2022年、初現場。
去年いちばん感情を動かされた、といっても差し支えないグループの「歩み」、そして楽曲の「力」を浴びて、良いオタクライフのスタートを切れたんじゃないかなと思います。
来週の今頃は枯れた死体になっている可能性が高いですが。まぁ現地じゃなくなったし大丈夫やろ!(フラグ)
ということで、皆さん。
2022年もどこかでお会いしましょう。
ぴぃ高
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おまけ
~チロっと触れた楽曲コーナー~
~思い出の写真を供養するコーナー~
昼ごはん
心に剣 輝く勇気
確かに閉じ込めて
奇跡 切り札は自分だけ
ポケモン不思議のダンジョン オタク探検隊
終演後の一枚、ありがとうございました。
2021年を振り返ったりなんかしちゃいましょう、という話(2)~記事にはならないオマケのはなし~
アローラ!
ぴぃ高と申します。
今回は前回の振り返りの続き、というかおまけ、ということで。
記事にするまでもないけどまとめてた事項を放出していこうかな、と思います。
1. 2021年、ハマってたり続けてたりしてたものたち
・APEX Legends
南国に幽閉されていた1月くらいからオタクに勧められて配信を一生観ていました。Vtuber文化に寛容になったのはこのころですね。
そして4月。一人暮らしになったことをいいことにPS4を購入し、FPSデビューすることになりました。
とは言ったものの、自覚はあるんですが、クッソ下手くそなので普段から身内の足を引っ張り続けています。練習する時間も無い。でも楽しいのでプレイする。そんな感じのゲームです。
好きなキャラクターはヴァルキリー。
飛行操作が楽しいクソジャップ日本人のキャラクターです。
ちなみにラジオで某声優グループの薄いピンクの方が同じキャラが好きと言っていましたが、それとは一切関係ありません。マジで。
来年はとりあえず2000ダメージでもらえるハンマーを取りたいですね。
ここから危険領域、ソシャゲイキリタイムの開始です。
反復横跳びソーシャルゲームボーイだった僕の端末に、4月30日以降、唯一現存しているソーシャルゲームとなったのが、「アイドルマスターシンデレラガールズ スターライトステージ」(以下デレステ)。
このゲームに関しても思うことがあり、文章として出したことがありました。
この文章で書いたのが、ゲーム内での「目標」。その目標に対して向かった一年の動きをおさらいしていきます。
・ファン数の推移
だいたいプラス6億くらい?
増えすぎと思うやん。環境変わったから稼ぎやすくなっただけなので。特に感じない。
・イベントランキング
君のステージ衣装、本当は…からVOY@GERまでのエンブレム形式(アタポンイベ)は2000位以内を継続していました。
仕事が研修終わって、忙しくなったのがとんでいっちゃいたいの以降なので、紫称号も厳しくなってきたんだなぁと感じますね。7月のヤツは知らん。
グルーブは基本やってないので納得。
・残りの宿題について
宿題、として残っていたのが「何かしらを10000回叩く」という目標。
これもしっかり達成できました。福岡には間に合わなかったけど。
ということで、綺麗にコンテンツから離れるための下準備、としてゲームをやり尽くすことは出来たのではないかと思います。
・ポケットモンスター ソード(薩摩時代のみ)
薩摩時代後半、単位取得から解放された僕が手にした時間という武器。
その大半が注ぎ込まれたのがポケットモンスターでした。
家にある旧シリーズを大体クリアしたくらいの頃、弟が期末試験の数学で9点を取り、Switchが没収されます。
その没収と同時に所有権が僕に移ったので、「ソード」と「実況パワフルプロ野球2020」を購入した、という流れになります。勿論無銭。
田舎に住んでいたころとは違い、インターネットのお友達がたくさんできた僕は、今までほとんど経験したことのない「オンライン対戦」という領域に足を踏み入れます。
いろいろと対戦の知識をつけていき、辿り着いたのが「役割論理」という単純明快で最も美しい戦法でした。
概要はこちらをご覧ください。教科書です。→
https://w.atwiki.jp/yakuwarironri66/
わりと勝てる。5割下回らないくらいはいける。
シャニマスP 「霧子はどうして「ソード」にしたんだい?」
霧子「ザシアンさん......ムゲンダイナさん......ザマゼンタ......」
オタク「深g......ザシアンのほうが強いから」
・DIALOGUE+
言わずもがなです。
まさかリア友までライブに誘うくらいハマるとは思わなかった。
サイン会とかトーク会とかドルオタやってた頃でも抵抗があったのに参加した。
絶対にやらないと誓っていたCD積みもした。
改めて2021年の7割を楽しくしてくれたグループの存在に感謝です。来年以降もフェス以外は頑張って参加します。
こんな感じですかね。裏でほかのゲームもやってましたがどれもこれも一発屋で終わった感が強い。
大会を見てて面白そうだったのでvalorantは実際にやってみたさ is ある。
なお環境。PCは次回のボーナスで検討、ということで。
ソシャゲは.....CUE!が帰ってくれば火が付くかもしれないけど......って感じ。
2. 今年のベストバイ、音楽編
と、いうことでここからは「ベストバイ」として、今年購入したものについて振り返っていきたいな、と思います。
まずは音楽に絞って、ということなんですが。
「オタクベストソング集」に関してはすでに記事にしてしまったんですよね。
と、いうことでここでは「アルバム」や「EP」に絞って紹介します。ほとんど上の記事と被ってしまうのですがご容赦ください。
・DIALOGUE+1/DIALOGUE+
この船に乗ってしまったからには、降ろしてやらねぇぞ、という意思がトラックのすべてから聴こえてくるような一枚です。この一枚で三神ザシアンに勝てます。もう全部配り終わっちゃったので自分で買ってください。ごめん。
あ、きゃにめ限定版がいいと思うよ!!!
・DIARY KEY / Base Ball Bear
作る曲はどんどん若返っているのに、演奏が若いころの数倍厚みを増しているせいでとんでもないサウンドを構築してしまったな、というのが感想。是非とも2ndアルバム「十七歳」を手元に置いて聞き比べていただきたい。
前作「C3」が1stアルバム「C」のアンサーとだとしたら、今作は2nd、のアンサーなんだろうなと。
・セーラ☆ムン太郎、僕のスピな人 /マハラージャン
いちばん上の女性声優アーティストグループのせいでなかなか新規開拓が出来なかったのですが、唯一「コイツは来るぞ!」と思ったアーティストがこのマハラージャン。風貌とタイトルのインパクトに騙されたと思って一度聴いてみて欲しい。そんなEP2枚です。
・Talk about everything /AiRBLUE
ゲームのサービス停止前の最後の置き土産、にとどまらず、その後の2ndライブへの期待を抱いてやまない一枚になりました。イントロですべての感情を空の彼方に飛翔させてしまう「ミライキャンバス」は言うまでもないのですが、その他の新曲も良い。ストリーミングで良いので。アニメーションが始まる前に聴いて欲しい。
はい。こんな感じです。3/4は皆さんの予想通りでしょうね。
来年はご無沙汰になった、というかBase Ball Bearの新譜紹介の場になってしまった楽曲紹介記事も頑張って書いていきたいなと思います。下書きはあるので。
3. 今年のベストバイ、その他編
続いては音楽以外の買い物に関して。
・スーツ
人生で自動車学校と大学の入学金の次に高い買い物でした。
父親の行きつけのテイラー(ああいう店の呼び方はテイラーで良いのか?)で布選びからやったわけなんですがちょっとした社会科見学みたいで楽しかったです。
着心地も「これがスーツ?!」って思うくらい良かったです。
蓋を開けたら弊社、オフィスカジュアルなのでほとんどジャケットとして使ってるんですけどね......
・PS4
産まれてはじめて自分のお金で家庭用ゲーム機を購入して興奮しました。実家にあるやつは貰い物なので。
ソフトは無い。APEXのできるBD専用機です。
なぁKONAMI、ゲームを作る才能無いんだから、さっさとパワプロの新作出せよという神企業がパワプロの新作を作ってくれるのを心待ちにしております。
・ワイヤレスイヤホン
すべてはここからはじまった。
はい、悪ノリです。
ここに重なったのがボーナス。
そしてソシャゲ引退。(有線イヤホンの必要性が無くなった)
というわけで買ってしまったわけなのですが。
感動した。超便利。なんで今まで使ってなかったんだろう。ってくらい。
タッチ操作の感覚も覚えてきたので今後も使っていきます。
と、こんな感じです。
最後以外は多分参考にならないですが、これを紹介するために書いたといっても過言ではないので良し。
4.総括と、来年に向けて。
2記事にわたって今年の出来事とか、変化とか、買い物とか書いてきました。
こう振り返ってみると、学生→社会人、辺境→都会の変化が自分に大きく作用しているな、と感じました。
好き嫌いの間で不安定に揺れることもあり、視座の狭さを痛感していました。
そんな視野が狭くなってきている感覚に抗うかのように、様々な場所に行って、知らない音や雰囲気を味わいに行った、というのがこの一年。ただ、そういった新鮮さを求めた移動も難しくなってきそうなので、うまく今、好きなものの「新しい良さ」を見つける方向にシフトしていけたらいいな、と感じました。
来年も月1以上、文章を書くことを目標にしていこうと思います。
と、いうことで。
今年出会ったオタクの皆さん、よいお年をお迎えください。
アローラ。
2021年を振り返ったりなんかしちゃいましょう、という話(1)
アローラ!!!!!
年の瀬ですね、今年もお疲れ様でした。
ぴぃ高です。
今年は最初に目標として
「毎月必ずブログを書く」というものを立てました。
普段は140文字のレギュレーションを与えられたグラウンドにずっと居るわけなのですが、あの空間の特性上、どうしても「ナナメに構えた文章」が多くなってしまうんですよね。
極力まっすぐに、自分を曝け出す文章をしっかり書く、というトレーニングのつもりでこの目標を立て、定期的に長文を書くことが習慣になっていました。
この習慣がついたおかげで、自分の感情の根拠を探しやすくなったり、忘れてしまいそうな事項を思い出す助けになったりとたくさんのメリットを得ることができました。
オタク、イベランの後以外にも、文章を書こうな!笑笑
お家に引きこもってるだけの数日間を連ねるだけの文章、チーズとニンニクの臭いしかしないよ笑笑笑
というわけで、この1年間のゴミの掃き溜めブログを見ながら、今年1年を振り返って行こうかな、と思います。
1. 1~3月
1-3月、九州のホント端っこ、辺境の地で過ごした最後の月日でした。
この期間の大きな出来事といえば、シンデレラガールズのニューイヤーライブ「THE IDOLM@STER CINDERELLA GIRLS Broadcast & LIVE Happy New Yell !!!」でしょうか。
もともと現地開催が予定されていたライブが急遽オンラインのみでの開催となり、リア友と一緒にカラオケボックスで鑑賞したのですが、クソデカい感情を持ってしまった女2人のソロ曲に轢き殺されてしまい、2日目は要介護者認定されかねないほどの醜態を晒していました。泣きすぎて帰ってから脱水で吐くってどういうことだよ。
そんな2曲に絞った感想記がこちら。激重文章を定期的に投下するようになったのはここからでしょうか。
その他は大きな出来事は特に無く。ポケモン剣盾を購入して遊んだとか、プレイしていないのにAPEXの配信を観まくって知識だけはプレデターになったとか、社会情勢と土地柄もあって引きこもりがちになっていました。
2. 4-6月
上京、そして就職。
人生における大きなイベントを経験したと同時に、オタクとしてのターニングポイントを迎えたのがこの期間でした。
4月、ホントに、何の気もなしに、ノリだけで申し込んだDIALOGUE+「ぼくたちのかくめい(再)」のチケット。
目の前で起きたかくめいに、一瞬で虜になってしまいました。現地で浴びる久しぶりの音、声、たくさんのバフはありましたが、それ抜きにしてもきっとハマっていたんじゃないかなと。
その裏であった「CUE!」とのしばしの別れ。
いままで経験したソーシャルゲームとの別れになぞらえる形で、斜めに構えた惜別のメッセージを送ったのですが、その中途半端さが後に感情の爆発に繋がることとなります。
そしてもうひとつ、現在進行形の「大きな別れ」のきっかけとなった出来事が5月にありました。それが「ミリオンライブ7th」と「シャイニーカラーズ3rd福岡公演」。
なんだかんだ長く付き合ってきたコンテンツになったアイドルマスターですが、いま唯一継続してプレイしているシンデレラガールズはさておいて、それ以外のブランドに対してはだいぶ疎遠になってしまいました。
そんな状態で観に行ったのが(前者は配信ですが、、、)このふたつの公演でした。
アイドルマスターというものにはじめて触れた「ミリオンライブ」と、「いや、これ俺が書いていいんか?」と、記事にするのも割と悩んだくらい浅瀬でしか触れてこなかった「シャイニーカラーズ」、思い入れの度合いは結構な開きがあるのですが、両者に共通して言えるのは「充足感」と「喪失感」の合算値が、「コンテンツを追いたいという気持ち」を超えてしまった、ということ。
ミリオンライブに対しては自分の気持ちを10月に改めて書き記したのが全てです。
あんなこと書いたのに武蔵野のチケ持ってるの、お前、何?
シャイニーカラーズに対しては敢えて書かなかったことを。
このライブの「満足」のなかのひとつにあったのが、例の「小賢しい人」について。
この人に対しては、別コンテンツのとあるキャラクターを演じてるときのほうが好きだな、と自分なりに結論付けられたのは大きな収穫でした。
え?キャラ批判?
俺はちゃんと「ギンコ・ビローバ」と「天塵」を読んでるけど......君は?
というわけで4-6月。大きな出会いと別れを経験し、次の季節、夏へと進んでいきます。
3. 7-9月
7月。クソという言葉では足りないくらいクソ暑くなってきた季節。
この月は一生分の濃さが押し寄せてきた、と言っても過言ではありませんでした。
まずは前半。
「一度でいいから行ってみたかった」Tokyo 7th シスターズのライブに参加しました。
「聴いたことあるけど実在するか分からない強い曲」が無限に押し寄せてくる空間、ただただ楽しかったです。
そして鈴木みのりさんのソロライブ。言わずもがなの歌唱力。
この間に初めて経験したのがはじめての「モバマス」での上位報酬取り。知り合いがひぃひぃ周年イベントをやってるなか、一生ポチポチと端末を触っていました。
そして後半。
「好きになって」以来、はじめてDIALOGUE+のライブ現地。
彼女たちをこれからも追いかけたい、と強く感じるパフォーマンスでした。
その3日後。始まった地獄。イベント「パ・リ・ラ」。
社会に出てから自分の限界に挑むことになるとは思いませんでした。後にも先にも、こんな222時間は訪れないでしょう。
この合間にキャンプ行ってるんですよね。馬鹿?
これだけトピックに挙げられることが多かった7月に対して、落ち着いていた8月と9月。しかし、心にしっかりと刻まれる現場がひとつずつありました。
8月。
やっと会えた、AiRBLUEのみんなに。
CUE! 2nd Party「Sing about everything」。
止まった時間すらも、輝きに変えてしまうこのコンテンツが、大好きなんだと自覚しました。
9月。記事にはしていませんが推しバンド「Base Ball Bear」のワンマンライブに参戦しました。
いつまでも錆びることを知らない、むしろ厚みを増していく演奏に圧倒されました。新曲「DIARY KEY」を回収できたのも良かった。
今まで知らなかった現場、本当に好きな現場。たくさんのパワーをもらい、残念なことにソシャゲで開放する日々が続いていました。
ちなみに8、9月は「ワクチン打ってないから」という理由で3枚くらいチケを捨ててます。これが後々の感情の伏線になるわけですが......
4. 10-12月
仕事が急速に忙しくなったと同時に、ほぼ毎週のようにイベント事に参加するようになってパンクしそうな頭のまま、無限に何かしらの文章を書き連ねていた、そんな数か月でした。
その感情の皮切りとなったのが、シンデレラガールズ10thANNIVERSARYライブ、福岡公演。
喜多日菜子、という指で数えるほどしかいない「推し」という概念に感情をぐちゃぐちゃにされ。
その中の人である、深川芹亜さんの役者としての魅力を間近に浴びる経験もできました。
この月からはDIALOGUE+のツアーも始まり、ツアーをハシゴするという今までにない経験をしました。
推し、という目線を持って参加したこれらのイベント以外に記事として取り上げたのは、
秋元康との歴史的和解を果たした「22/7」
ゲリラ参戦した「シンデレラガールズ 10th 愛知公演」
がありました。
その他にもフォロワーからチケが降ってきた「ナナスタライブ」や、7月のイベントが楽しかったので参加した「イロアワセ vol.2」、「CUE!」のWind,
Moonによるリーディングライブ。
ライブ以外にも、「女の脱いだ後の布を見て興奮する会」こと「CUE! and DIALOGUE+展」、何故か売り子参加した「歌姫庭園29」と、濃い日々を過ごした秋と冬でした。
CUE!関連のイベントとナナスタライブについてはどうにか個別で振り返りたいと思っています。来年の宿題、ってことで。
長々となりましたが、今年の思い出はこんな感じ。
既知の方は、2022年もこんなオタクを見守っていただけたら幸いです。
これから新たに出会う人にも、この文章で人となりが分かればいいな、という文章になっていれば、と思います。
と、いうことで。
思っていた数倍長くなってしまったので、プレイしたソシャゲのこととか、今年のベストバイとかは別で振り返りましょう。
では。
Senior Thesis as to "iDOLM@STER" 01 ~アイドルマスターシンデレラガールズ・10th愛知公演編
1.はじめに
アローラ。
ぴぃ高と申します。
大層なタイトルを付けましたが、基本的にはいつも通りのライブ感想記になります。タイトルの理由はおいおい話に絡めていくとして。
今回参加したのは「THE IDOLM@STER CINDERELLA GIRLS 10th ANNIVERSARY M@GICAL WONDERLAND TOUR!!!」の愛知公演、Day1でした。
この公演、もともと参戦する予定はありませんでした。
その理由は2つ。
演者。
推し、おらん!!!解散!!!!!
日程。
翌日Base Ball Bearのライブなんだけど?!?!?!?!
ということで申し込みすらジャーしてました。この時は「行かないと割と洒落にならないことになる」ことも知らずに。
そんな公演に急に行きたい、という気持ちになったきっかけ、これも2つ。
まずは「開催自体が延期になった」こと。
9月は無理だったけど12月はどうにかなりそうだったんですよね。24日まではお仕事のほうが修羅でしたが。DIALOGUE+の生放送に間に合わなかったので帰りに弊社に中指を立てて帰ったら先輩に笑われたのはまた別のお話。
そしてもうひとつ。
楽曲「星環世界」の存在でした。
アイドルマスターシンデレラガールズ スターライトステージの6周年記念楽曲という体でリリースされたこの楽曲。
この曲のオリジナル歌唱メンバーにコンテンツの推し、
アイドルマスターという土俵なので便宜上「担当」という呼称を使うのですが、
まぁそういう存在のひとりである「喜多日菜子」と、
なんだかんだあってクソデカい感情を抱いてきたキャラクターである「中野有香」、この二人がいました。
常日頃からこのコンテンツに対して毒づいている要素のひとつである、
「いや、俺の推しは干されだから......」という言葉が何だったんだろう、と思うような人選が、「アニバーサリー」という大きな舞台で起きて、思わずひっくり返ってしまいました。
まぁこの曲、「周年」って言ってるくらいだし、深川芹亜さんいるし、チケ握ってる福岡で回収できるやろ~笑
選ばれたのは、パンプキンでした。
ということでまさかの「宇宙だから愛知のテーマ曲だよ~(笑)」というオチでした。ふざけんなよカス運営。俺は深川さんの、喜多日菜子の声でこの曲が聴けると思ってたんだよ、なぁ山下。おい。
積もる愚痴は置いといて。
せっかくの担当(と、感情女)の歌唱曲、拾っておかないとモヤモヤしたまま終わってしまいそうだな、という気持ちになったので、ゲリラ愛知遠征を決行することになりました。
2. 先行研究の紹介 ~アイドルマスターと、僕
さて、話を戻して。
今回の文章のタイトル「Senior Thesis」。
まぁ、卒業論文という意味なんですが。こういうタイトルに至った理由について。
今年、上京してきていろいろなコンテンツと出会い、体験してきました。
土地柄もあり、「アイドルマスターのライブ」以外で遠征することが難しかった僕にとって、そういった「知らなかった世界」を体験すると、今まで見て見ぬフリをしていた「コンテンツが巨大であるが故の良くない箇所」を他と軽率に比較して、軽率に「悪」と結論付けてしまいがちになっていたこと。
それと、ゲームのプレイヤーとして。
目標や、やりたいことをやりつくしてしまったな、と感じてしまったこと。
そして、いちばん大きい理由、より一層大事にしたい、追いかけたい、お金を落としたいものが見つかったこと。←さっさとそれに対しての記事書け。もう一か月寝かしてるぞ。
自分のそういった気持ちの変化が、コンテンツにしがみついている現状を放置していると、良くない方向に向かいそうだな、と思い、少し距離を置いてみたい、と思いました。
これからいくつかアイドルマスターに対して書く文章は、前段で述べた「拾っておかないとモヤモヤしたまま終わってしまいそう」な曲や概念に対する自分語りがメインになります。
その先行事例、といってはなんですが、
福岡公演では「モヤモヤリスト」にあった「ギュッと Milky Way」「世界滅亡 or KISS」を回収することができました。そのときの感情たちを置いてあるので、読んでいただけたら幸いです。
多分こんな感じで書く。
というわけで、本論。
コンテンツという犬小屋からの卒業論文、書き記していきます。
3.本論① 久々に「コンテンツを吸いたい」という気持ちで参加した、シンデレラ10th愛知公演
3-1. 「 星環世界」は、どう広がっていくのか〜コンテンツに、少し増えた楽しみ。
この日のいちばんの目的であり、唯一の「マスト」ともいえる楽曲、
これから少しコンテンツとの距離を考えたい、と思っている人間の僕にとって、唯一「今後拾えないかもしれない担当の歌唱曲」だったのがこの「星環世界」でした。
大きな緞帳から現れたキャストの皆さんの、すっとした立ち姿、そしてこの曲の始まりを告げるカウントダウン。ゲームサイズの楽曲を触れたときに感じた、低音の強さも相まって、会場を一気に宇宙に変貌させました。
さて、この楽曲。
現時点でフルバージョンがリリースされておらず、この日、ようやくベールを脱ぐこととなりました。こういう仕事が遅いのも良くないとこだぞ。うん。
その初解禁の二番では、オリジナルメンバーの3人、木村さん、大空さん、飯田さんがフォーカスを当てられるシーンがありました。
そのとき頭によぎったのは、この楽曲で喜多日菜子、そして中野有香。この2人はどんな表情を見せてくれるんだろうか、ということでした。
やろうと思えばなんでも出来てしまう「妄想」がついに宇宙に到達した日菜子、こういう楽曲をしっかり歌える、そういう強さを持っていることを改めて証明する有香。アプローチは人それぞれですが、僕は彼女たちの歌唱をこの視点を持ってCDを楽しみたいと思います。
いやここまでこんな綺麗に私情挟まると思わんやん…
3-2. 泡沫のアイオーンに寄せて〜第6回総選挙と、唯一「プロデューサー」面をした経験
さて、今回の目的を達成したわけなのですが。ここからは「予想外のところから殴られた」ポイントを紹介していきます。
10thアニバーサリーライブの「偉い」ポイントとして、出演者のソロ楽曲が、「ほぼ間違いなく」、「ひとりで」披露される、というところがあり。
Day1で披露されたそれらの楽曲の中で僕がいちばん感情を動かせされたのが、荒木比奈のソロ曲である「泡沫のアイオーン」でした。
うたかたと言えば、80-74-74-126-116-60。
マストアイテムのこだわりのメガネを脱ぎ捨ててなお、この火力。4分半で描かれる荒木比奈というキャラクターのファンタジー、それを表現する田辺さんに目を奪われていました。
「しんげきCDのカップリングとして出てきたソロ曲は、とても練られている」という持論があるのですが、この「泡沫のアイオーン」もそのひとつで。
ラスサビ前の
序章の構図(ネーム) 思い描いて
感覚を研ぎ澄ませ さあ
創生する世界
という「まさに比奈じゃん!」というフレーズを噛みしめるように歌い、ロボットアニメのような音で紡がれる世界観の中で最後まで歌い上げ、少しニヒルな表情を浮かべて、荒木比奈というキャラクターとして退場していく様子は圧巻でした。終わってからずっと拍手してた。この公演のベストアクトは間違いなく彼女です。
さて、ここからは私情。
時は遡り、シンデレラガールズ劇場において「泡沫のアイオーン」、という楽曲が初めて公開されたときのこと。
このタイミング、実は僕にとって「コンテンツの終わり」を意識するターニングポイントのひとつでした。
さらに時が遡り、第6回シンデレラガール総選挙。
普段「総選挙なんてしょうもな......」と毒づいている僕が、唯一真面目に票を回収して、課金して、いたって普通の「シンデレラガールズという、コンテンツの土俵に立つ、”プロデューサー”というロールプレイング」を行った記憶が、この回の総選挙にありました。ここでも「6という数字」にとらわれるんですよね......
シンデレラガールズというコンテンツにおける大きすぎる欠陥、重すぎる概念となっているのが「ボイスの有無」というところになっているのですが、
何も知らずに「声の取り合いとかおもろw」と考えて票をぶん投げていた第5回のときには知らなかった重み。そんな重みを越えた先に喜多見柚、というキャラクターのボイス、そして「恋が咲く季節」という楽曲を聴いたときの感情は今なお適切な表現を探しきれていません。
ただ、そこには確実に「希望」が混ざっていた。これだけは言える。その希望のなかに含まれていたのが、「ソロ曲」でした。
シンデレラガールズから一度距離を置いていた自分が、久々に参加した「SS3A」のライブビューイング。そこで初披露された、喜多見柚と同じタイミングでボイスのついた関裕美の「楽園」、村上巴の「おんなの道は星の道」。同時からブログを書いていれば良かった、と思うくらいに感情が湧いて出てきたことを思い出します。と、同時に同じ会場にいる喜多見柚をはじめとした当時の「同期」のようなキャラクター達の楽曲に対する更なる期待が膨らんでいきました。
あ、ちょっとした小話なんですけど、この当時は「喜多見柚の"担当"ではなかった」ので割とフラットな目線が入っています。この思想も今となっては無理。
そこからがマジで長かった。
ホントに。なんでなんだろうってマジで思った。シンデレラガールズでいちばんクソなところだと思う。キャストにそんな挨拶させるのもダメだと福岡のとき本気で思った。
そういう「待ちに待ちを重ねて」揃ったこの5人の「同期」のソロ楽曲。ゲームの用意したレールの上を懸命に走った記憶の一つの終着点。それを見届けた、ということが僕にとって決して小さくはないターニングポイントでした。柚のソロが出たときには迎えなかった「あ、これで終わりなんだ」という感情を抱いたのが、比奈メインのシンデレラガールズ劇場を見終えたときの感想。
そんな彼女たち5人のソロ曲。
巴、裕美の曲は何度か見届けてきて、今回の比奈。
残りは肇、そして柚。
運よく回収できそうなので、噛みしめて聴きたいなと思います。後者は多分世界終わってその後の記憶が消滅しそうですが。オタク、骨は拾ってくれよな。
3-3. 星を繋いでいく様に、心を奪われた「空想探査計画」
愛知で特に印象に残ったシーンのひとつがこれ。
「推し」とか「担当」とかいう概念がまったく絡まない楽曲のなかでは5本の指に入るくらい大好きな楽曲がこの「空想探査計画」です。7thライブでもたまたま身内に貰ったチケットで入った時に聞けたのですが、もう一度拾えたのはホントに運が良かった。
特に今回はオリジナルメンバーでもある日野茜役の赤﨑さんが出演されていて、溌溂なキャラクターの、突っ走るところを少し漉しとって、あくまでひとりの少女としての、透き通った表現というものを感じさせてくれました。元気っ子の少女なところを見せられるのにオタクは弱い。
「空想探査計画」という楽曲の良さは、こういう「コンテンツの楽曲」には珍しく、無駄な音がとても少なく、洗練された音だけが残っている、というところにあります。アイドルマスターにおいてこういう楽曲は他に数えるほどしかありません。「プラリネ」とか「あの花のように」とか。
個人的に、そういう音作りを目指しているロックバンドを10年近く推し続けているがゆえに、ある種避暑地のように触り始めたコンテンツでこんな綺麗な、洗練された曲に出会えるなんて!とビックリした当時のことを思い出します。
そんな曲を偶然にも、再び聴くことができたのが、愛知における2番目に大きなサプライズでした。
3-4. 本項のまとめ
本項では、
・シンデレラガールズにおける「心残り」であった、好きな女の歌唱曲を拾い、フルではどういった表情を見せてくれるのかという期待が膨らんだ
・大好きな女に、ボイスを付けるため頑張った当時の思い出が、同期のような立ち位置のキャラクターのソロ曲を浴びてフラッシュバックしたこと。
・コンテンツでも指折りの大好きな楽曲を、離れる前に回収できた喜び。
以上の三点をテーマにして書きました。
目的が少なく、気負うものも少なかった今回のライブなのですが、「余計なことに思いを巡らせる心の余裕があった」ぶん、過去、未来の自分の好きに対して思いを馳せる、良い機会であったのではないか、と思います。福岡公演とか7割以上は「深川芹亜……」か「喜多日菜子……」しか口にしてなかったので。
ここでピックアップしたところ意外にも良いところは沢山あります。
山下が何故か思い出した「アタシポンコツアンドロイド」「BEYOND THE STARLIGHT」とか、
実は大好きな「Private Sign」とか、
福岡公演の忘れ物「花のことば」、
「EVIL LIVE」での金子さん、長野さんのキャラクターの枠からはみ出したような迫力。
目的以上のものを得られた、素晴らしい空間でした。キャスト、ダンサーのみなさん、関係者の皆さん、本当にありがとうございました。山下、沖縄、分かってるよな。
最後に。
今回チケットを譲ってくださった方、愛知まで運転してくれたラウンジメンバー、最後に呑んだ某ラウンジのオタク達にも感謝。
というわけで。
今年、ブログ自体はあと何個か書くかもしれないけど、アイドルマスターってコンテンツに関しては沖縄まで放置です!次回作にご期待ください。
ということで思い出コーナー。
愛知一発目の飯。デカすぎんだろ…
トゲキッス 性格:やんちゃ
今、好きと言える何かがあることを噛みしめて。~DIALOGUE+ツアー「DIALOGUE+1」感想記
アローラ!
ぴぃ高と申します。
個人的に「激動」だった11月が終わりを告げようとしています。Rebel one turning points…
この月は毎週末何かしらのライブかイベントが開催され、至る所に飛び回っていました。
ギリ日本と呼べる土地の南端に住んでいた一年前の僕には考えられません。あの土地、一回東に行くだけで50kは見積もらないといけないので……
あのとき地元の企業を蹴った選択は間違いじゃなかったかもしれないですね。
さて、この11月。
毎週末何かしらあったのにも関わらず
「感想迅速」
「あさい、はやい、きもい」
ブログを書き続けている僕が2週目にあった「22/7」以外の記事を世に放っていませんでした。
もちろん文章は用意してあったんですが、
ステージに立っている皆さんがネタバレを避けていたこともあり、ずっとお蔵に閉じ込めていました。
そういうわけで、鮮度は落ちているのですが、
心から「楽しかった」「好きだ」と言えたライブについて改めて振り返っていきたいと思います。
今回参加したのは声優アーティストグループ、「DIALOGUE+」の1stライブツアー「DIALOGUE+1」。
全4か所のツアーのうち、運よく神奈川、大阪、ファイナルの東京公演の3公演に参加することが出来ました。
特に意識するわけでもなく、ふらりと立ち寄ったようなはじめてのライブで、
「いや、目の前でマジでヤバいこと起きた!!!!!」
↑
こんな感じの衝撃を受けてから早半年。
普段好きなんだか嫌いなんだかよくわからない元々住み着いていたコンテンツに毒づいたり、体験したこともない場所に行ってみたりしたことをこのブログに何度か書いてきたんですが、その裏である種、支えのように応援しつづけてきたのがこのグループでした。
社会にはじめて出て、仕事に失敗したときも、
知らない土地、知らないイベントに参加するワクワク感を感じているときも、
24時間一生ソシャゲを触り続ける謎の拷問を過ごした7月のあのときも、
彼女たちの音楽をある種のドーピングのように投与し続けていました。
いやマジで、自分のなかに音楽で層が形成されるほど聴いたの、アーティストではBase Ball Bear以来だと思う。ベボベを陸地としたDOPING PANDA、NONA REEVES、Mr.Chirdrenという己の音楽基盤に新たな層が築かれるとは思わなかった。
そんなグループのツアーに参加して、3か所、いろいろな視点から公演を観て、様々な感想を抱きました。
各公演に対して自分なりのサブタイトルを付けて、その感想を吐きだしていけたらなと思います。
・10/24 「EASTER/復活祭」〜神奈川公演
ときは遡ること10月24日。この日はツアー初日、神奈川公演で
正直なところ、この日は個人的な不安要素が沢山あって純粋にライ
半ばパワハラ気味に吹っかけられた仕事と、直近に参加した某コンテ
そういうちょっとしたネガティブな気持ちは、開演10分ほどで吹
オープニングから間髪入れずはじまった「夏の花火と君と青」
やっと聴けた。ありがとう。
何か音楽グループを追ってる人間あるあるだと思うんですが、「ず
目に新しい可愛い衣装をまとったメンバーが、かいかいせんげん!
仕事でそもそも申し込めなかったときとか、
チケット持ってたけど感染症のアレコレで払い戻しした回とか、
別の遠征先からとんぼ返りするつもりが飛行機が飛ばなくてチケッ
その「どうしても行けなかった」経験と「どうしても聴きたかった
この日とても印象に残っていたのは、「あやふわアスタリスク」。
ライブの前半、相当かっ飛ばしてきたところにすっと入ってくるこ
オタクはよく褒め言葉として「予習しなくても楽しめる」と言いま
この楽曲に関しては「予習したほうが楽しい」という別ベクトルの
何度か聴いて、ときにはスポットごとに巻き戻し、再生して、いろ
もちろん音だけではなく、表現もそう。この曲のフォーメーション
そして本編終盤「透明できれい」。
こんなズルい楽曲作るの良くないと思う。
この日を迎えるまでに「聴きたいし、聴く準備までしたのにどうし
歌詞が「時系列そのもの」なの、ホントに無理。「ミライキャンバ
ちなみにちょっとフライング気味で先っちょだけ書いた記事でこんな表現をした楽曲こそ、この「透明できれい」でした。
2017年3月、Base Ball Bear、鹿児島公演。
そこで披露された「ドラマチック」以来に「コンテンツライブ以外の楽曲」でちょっと泣いちゃいました。最近メンタルに打撃を受けてたこともあって胸が詰まる思いになりました。生の実感って、こういうことだなと。
この日、ちょうどこのグループに出会って半年でした。半年追い続けられる何かに出会えることが珍しい自分にとって、「活動を追いかけたい概念」が手元にしっかりと戻ってきた感覚を得た、「復活祭」のような一日でした。
・11/6 「情報」~大阪公演
というわけで約1年半ぶりにやってきました、関西。久々の夜行バスに乗り込んでやってきた土地でのライブ。
このライブのサブタイトルは、この公演が終わった直後に身内に最初に言った一言です。
普段「まぁ入れるだけ運あるから良いか〜」というスタンスで居るので、あまり席の話をしないのですが、この大阪公演は今までのどの現場でも体験したことが無かったくらい席が良かったです。
そんな席で得られる情報量の多さに頭パンクしかけて、出て来る言葉のまとまらなさ、整理の出来ていなさに自分でも引いてしまうくらいでした。
この文章の下書きはそのパンクが多少解消した翌日に書いたものですが、見返しても「オタクキッツ…」としかならないものでした。この「情報」に毒された文章、ほぼ原文で叩きつけます。長いです。
その日、宝物を握りしめるようにチケットを持って席に向かうと、ステージとの距離に頭がバグりかけました。
7月、定期公演「フラフラ」に参加したときも列は同じくらいで左端だったんですが、今回は真ん中ちょい右寄り。楽器の配線もステージサイドも見える。人もいないのに情報が頭にパンパンだにゃん。
オープニング映像。
私情100%なんですが、僕「6」という数字にいろいろと因縁がありまして。
日常と数字が絡まった演出の中で、6という数字が濃いピンク色に染まったときに
「いや、「そういうこと」なんだよなぁ〜」と腕組みしてしまいました。オタクの習性その1、何かと推しにこじつけがち。その2は無い。
そしてDIALOGUE+と生バンといえばコレ!と言わんばかりに鳴り出した「かいかいせんげん!」
ツン、とくる感じの声(リア友にはじめて映像を見せてもらったときホントに「ワサビみたいな声してるね」って言ったらしい)で
「ハイハイハイハイ!!」と飛び出してきた村上さん、そして内山さん。
何コレ。近いんすけど?
2人がちょっと気持ち遠め(それでも相当近い)のポジションに散っていくのを見ながら、僕が思ったことは、
「あ、やばい、コレ神奈川の立ち位置的に、真正面に来るやつだわ」
守屋さんとのポーズを決めて(あれオードリーだったらしいですね。詳しくはツイート参照)
来ちゃった。真正面に推し。
気にせんでも良いのに「え、俺メンバーTシャツアイロンかけ忘れてないよね???」とか気にしはじめるくらいには動揺してましたね。
軽く深呼吸してとりあえず衣装を細かく見回しました。まずは宮原さん。動き回るアクティブ感とプリンセス感が絶妙に調和して似合ってる。100点。いや5000兆点。だってあなたはプリンセス。
他のメンバーの衣装と比べると襟がかっちりしてるな〜と思いながら少し目線を下げると首元のチョーカーに気付きました。神奈川の位置からは気づかなかった。細部まで素晴らしい仕事ですね。いつも衣装作ってくれてありがとう!衣装展最高でした!!!
後日ラジオで宮原さんが衣装についてお話ししてたのですが、他のメンバーの方のイメージについても聴く機会があれば良いなと思いました。料理企画リベンジの次に待ってる。
贅沢にオープニングから夏の花火と君と青の一曲分の時間まで使って他のメンバーの衣装や色んなところまで目を配りました。
稗田さん、守屋さんの衣装の蛍光色とか、飯塚さんのめちゃくちゃ綺麗な姿勢と身体のライン。緒方さんの衣装の肩出しとかヘアピンの位置とか。この位置だから得られる情報が目白押しでした。
ちょうどこの週の木曜日のラジオで村上さんがホクロの位置の話をしていたので、ホクロ探索隊に入隊したのもこの日でした。
また、この日は前回に比べると、髪型がめちゃくちゃ遊んでたな、とも思いました。メイクさんとメンバーの皆さんが色々考えてるんだろうなってのが伝わってきました。特に鷹村さん。短めの子がちょっと束ねたのに弱いので良いね。いやショート派閥なんすけど。守屋さんのサイドテールとか稗田さんのお団子も変化があって良いなと。
あと内山さん、めっちゃ髪切ってましたね。後日ラジオで言ってたけど。マジでばっさりいったのが分かりました。それでいてツインテールでちゃんと遊んでるのも良い。
こんな感じのファーストインパクトの情報過多を乗り越えて以降は、全編を通して宮原さんを中心に見ていてました。公演が終わってから3日間くらいは無限にフラッシュバック。推しに狂う感覚、ってことなんすね。
スイッチの入った顔、曲間の真顔、弾ける顔、全てを吸収し尽くしました。動きを止めているときに瞬きを全然してないことを新たに知りました。
ネイルの色は黒とか紺とかサファイア系統の濃いめの青だったのかな、Twitterとかで数多の女性声優の皆さんが「本日のネイルでした!」と画像をアップしては「いや、見えないが?!」とツッコミを入れていたのですが、この日はその「都市伝説の存在」に近づけた日でした。
以上、ビジュアルに対する早口ゾーンでした。コイツ良いねしか言ってないけど大丈夫?全肯定オタク嫌いって言ってなかったっけ?
ということでここからはこの公演の楽曲の伸びポを。
恒例のタイトルコールから始まった「アイガッテ♡ランテ」。良い。初披露の「フラフラ」の配信から、このタイトルコールを使いこなしてる感が変化として見える発声でした。味を占めてるとも言える。ポーズもついたし。
ベースの低音が映える曲に負けないドスの効いた81コンビラッププラス守屋さん、ノリノリで飛び跳ねてしまいました。
あ、役に立つかは不明ですがこの周辺の曲のつなぎでの飯塚さんがステージサイドで手をブンブンしてすごく楽しそうだったというプチ情報を付け加えておきます。曲間の水飲みあんなに楽しそうにしてる人はじめて見た。
衣装チェンジ後最初の曲、「謎解きはキスのあとで」。衣装ガン見太郎になってた。ビジュアルの話終わりって言ったな、あれば嘘だ。ケープ、それ自体がシマシマのラインがあって可愛いのにそれがふわふわ舞うのが目に毒。
この曲は内山さん、宮原さんメインの曲。歌詞振りの度に酸素を求めてる魚のようにキョロキョロしてました。目に収めたいものが多すぎる。
切なげな表情、軽い表情、悪い表情、
ラップみたいになってきたこの叙情。
傘で表情が見えなかったり見えないと思ったらちょっと見えたりするの小賢し……曲の様子を表現した良い演出だと思います!出来ればマルチアングルを導入してくれませんか?あのゲーミング傘意外と防御力高いんですね。そういう歌詞の曲と言われたらそれはそう。前だからこそ見えた犯行現場の様子は言語化出来ませんでした。
キョロキョロしてた副産物として、ちらっと目に入った稗田さんが傘ノリノリで振っててちょっと笑った。傘を回させるスピードも他のメンバーよりちょっと速かった気がするんだよね。高性能稗田モーター。
チェンジした衣装にピッタリな雰囲気の「プライベイト」。シャボン玉で視界を制限する特殊演出が入ってましたね。この曲だけ、いやホントに「この曲だけ」、フォーメーションの都合と無限に湧き出る泡のせいで、「え~、どこ見ようかぁ~」と贅沢な悩みを抱えました。
1分後。
内山さん?惑わさないでください。
顔が良い。何?。やめてください。チロチロ口元緩めるのズルい。やめて。堕ちるから。この曲だけ推し色が薄くなってました。
CUE!の推しが六石陽菜ということもあって、そちらのライブに行くときは内山さんに比重多めで目を向けて楽しませてもらっているんですが、先述の口元とか、「DIALOGUE+の内山さん」と「六石陽菜役の内山さん」の表現の違いを改めて見て取れたような気がします。
あとコレ。この曲と言えばココ。ラストの無音×緒方さん。あそこはいつ聴いても持ってかれる。圧倒。ベストアクト。無音の後の青色は何時聴いても伸びるんです。
その次に来るのが「Domestic Force!!」なの、温度差で狂うっちゃ。
生バンドじゃないともう満足できません。身内のオタクにも「これはね、飲みの一杯目の生並みに生安定だよ」と言い聞かせ続けたことが伝わっていたようです。
宮原さん、飯塚さん、内山さんのシャウト、いつも以上の電流を感じました。その電流で次の曲は宇宙に飛ばされるんですけど......
???「私のコイルの出力は120万ボルトよ。」
村上まなつ「ザ・ワールド!!!!!」
「星に願いを できるだけ愛を」
このイントロからの入りで時間が止まる「おもいでしりとり」。
ホントに良い。いつも良いんですよ。間違いなくスタンド使い。
この曲はこの冒頭含め、スタンド使いが大量に出現しライブ会場が杜〇町と化すのですが、、、
…...いやアカンでしょ、あんな至近距離で「好きです」なんて浴びたら。堕ちるわ。いや堕ちてたわ。心臓を掴まれるのでダメ。今回は少し優しめに言う感じでしたね。毎回言い方ちょいちょい変えてるのがね。悪い。良くない。(褒めてる)
表情も少しニヒルな感じ出てたように思いました。ズルくない?
直近のASMRで何か悪いことを学ばれたのでしょうか......
え、ご存じない、ではこちらをどうぞ......
【百合体験】図書室ノ恋 ~小声でめくる二人のページ~【CV:宮原颯希】 [SukeraSono] | DLsite 同人
終盤にかけてこれでもかと畳みかける締めとして、村上さんの舞からスタートする「花咲く僕らのアンサーを」。7月の定期公演で浴びて以来、なんだかんだいちばん好きな曲どれって聞かれたらコレかもしれません。聞いたら幸せになるハッピーの爆発みたいな曲。7月のように最初に来ても、今回みたいに畳みかけの締めに来てもイイ。ステージ上の弾けた顔がいちばん好きな曲。
7月、参加したのはゲネプロの方だったのですが、そのときとあるディレクションがあったことを記憶しています。(伏せるべきかどうかわからないので事実以外は伏せますが)
間近で浴びて、「あ、ここにピークを持ってきて、そのパフォーマンスをどんなときでも引き出せるよう、そのためにもっと努力されたんだろうな」ということがものすごく伝わってきました。
歌詞、音に対して神奈川でただただ呆然としてしまった「透明できれい」も、この日はさらに「情報」が乗っかって重みを増して。
フォーメーションと歌唱の交換のところ、そういった細かいところの丁寧さ、繊細さ。サビになるとそこに堆積されていく力強さ。鷹村さんの肩に手が添えられていくような振り付け、サビの力強い稗田さんの動き、飯塚さんの表情、最後のワンフレーズを紡ぐ宮原さんの目。この曲を聴くたびにフラッシュバックしています。東京ドームシティでも頭を抱えてました。
あ、宮原さん紙吹雪の後ピンポイントで頭にひとつ残ってて緒方さんに取って貰ってたのホントここだから見える特権って感じでしたね。周辺のオタクみんなニッコリしてた。ん、俺も......
そしてアンコール。
おなじみゲーミングTシャツ、メンバーカラーのラインが右肩に加工されていて、かわいい〜ってなりました。
MCの内山さんは単純にズルい。(誉め言葉)何度惑わせるんですか。
そしてアンコールの二曲。浄化されて、ハジけて解散!という流れ。Base Ball Bearでいうところの「ドラマチック」→「祭りのあと」のような鉄板の方程式。「好きだよ、好き」と「ダイアローグ+インビテーション」、僕のなかでそういう位置に置かれるようになったんだなと感じました。
本編最後、ホントサービスタイムだった。近いしちょこちょこ見てくれるし。手を振ってくれたのでパステルカラーTシャツも悪くないかな。公共の場では絶対に着ません。身内のオタクにも多分着ているときの姿は見せていないくらいなので。
退場時の内山さんと村上さん、2人の「おおきにー!」がしっかり聞こえたのでもうありがとうございました。この幸運を胸にしまって生きていきます。
これが大阪で僕が得た「情報」から紡がれた文章です。好きなものを過剰摂取すると、人は狂う、そういったところが伝われば幸いです。
・11/28~ 東京公演 「今」と「視座」
そして千秋楽、東京公演。
情報過多でリアルに「あばばばば」と言ってた(←マジらしい。直後に会ったリア友談)大阪公演から3週間。
この日から数えてだいたい7か月前、たまたま握ったチケットで入った場所、東京ドームシティホールに頭のてっぺんから沼の水に浸かった状態で帰ってきました。
しかもこの日の席が初めてこのグループに触れたライブとほとんど同じ席、という「てがみ保留で防人が当選する」よりは多分薄い確率を引きました。
ちょっと俯瞰気味のこの席で感じたのが自分の今の立ち位置、目に映っている「視座」の変化でした。
だいぶ自分の気持ちが中心になると思うので、まずはこの日の伸びポから。
現代の野球で重要なのは「2番、3番」だということをご存じでしょうか。
今年日本一になった東京ヤクルトスワローズも「青木宣親→山田哲人」という並びが機能しはじめてから、加速度をつけてシーズン優勝に駆け上がりましたし、大事な大事なシーズン終盤で打線が機能しないアホ千葉ロッテマリーンズも、「マーティン→中村奨吾」がハマっていた時期の強さは目を見張るものがありました。
今回のツアーでその「2,3番に」位置づけられていたのが「ドラマティックピース!!」と「シュガーロケット」でした。
「刹那げで切なげ」な一発もあるオールラウンドな一番打者、「夏の花火と君と青」を受けてセットリストを「リスト」にする役割として、メンバーの皆さんの最初の発声や、2番中盤のセリフパートのように声でかき回す「ドラマティックピース!」、振りがとてもダイナミックで体で魅せる「シュガーロケット」がこの引き込ませるライブの最大の着火剤になっているんだな、と。
「Domestic Force!!」と身構えていた身体に降ってきた新曲、「ガガピーガガ」、この日の大きなサプライズでした。鷹村さん、稗田さん、宮原さんがメインで声が通る強さのある曲だなと感じました。水平さんみたいなポーズ、かわいい。
そして俯瞰した視点から見つめる「Sincere Grace」。
皆さんの「今が好き」という言葉を受けて、きれいに、ていねいに進んでいくこの楽曲、指先の動きまできれいでした。なんというか、昔見た「ディズニー・オン・アイス」のような感じ。
「君に知ってほしい」と手を伸ばす振り付けが大好きです。特に緒方さん。めっちゃいい。
さて、ここからはこの公演で感じたことを。
「はじめて浴びた席」とほとんど同じ場所でこの公演を観て、まず実感したのは、「得ていた視点の差」でした。
ある程度フラットというか、「知らん音楽、はじめて生で見る人たち、楽しい!」という気持ちで過ぎていった時間と比較すると、ある程度「ここを観たい、楽しみたい」という楽しみ方をしていたり、「推しオートエイム機能」が眼に実装されていたり。(謎解きはキスのあとで、傘を持ってジャンプしてるとこ結構縦にダイナミックなんだな~とか、よくわからない箇所覚えてる)
こういう自分なりの視点を楽しめて、好きな箇所を文字に起こせるコンテンツのひとつになったな、と感じました。
そして「視点の引き出し」が増えていたこと。
東京公演中、流れているいくつかの曲を浴びていると、行った公演の記憶がフラッシュバックして頭を抱えることが多くありました。特にこの日は直近の大阪のことが多く流れてきました。こういう記憶を引き出せる「音」「表現」「感動」を常に提供してくれるグループに出会えてよかったなと。
その引き出しからから引っ張ってきた記憶のひとつが、内山さんのMCにありました。
言葉自体もそうですが、「伝えること自体が困難な状況を超えてきた」過去のMC、そのフラッシュバックもあって、釣られて泣きそうになりました。
こういった視点、視座の獲得に気づけた、そして自分自身の今の立ち位置、今の好きなものを改めて自覚できたのが東京公演でした。
・おわりに
このツアー、結構嬉しかったことがいくつかあって。
その中のひとつに「同じことを楽しんでくれる人がいる喜び」がありました。
過去に触れてきたコンテンツで基本的に「同担が苦手」なスタンスをとっている自分にとってない感情でした。
明らかに他コンテンツのライブなのにCD配ったら興味を持って聴いてくれたり、
通話で適当にBGM弄って聞かせてたら知らぬ間に曲を聴いてたり、
なんかTLのオタクが勝手にハマってたり。
リア友2人は「暇だろ、来いよ!w」と呼びかけたら大阪の一般なんか握ってましたね。フッ軽すぎるだろ。ちなみにリア友こと、森くんのお気に入りは「I my me mind」で、「Base Ball Bearみたいな音がしたから」でした。
なんというか、純粋に「知ってほしい何かがある」のはモチベーションのひとつなんだろうなと思います。
一番言いたいこととしては、
「今が好き」
「どうしようもないくらい 好きになってね」
この言葉を深く突き刺してくるものに出会えた7か月に感謝。
と、いうことで次なんですけど、「簡単に好きなものは変わらない」というもう一つのパワーワードを突き刺してきたある概念についてこちらも感想文を投げられたらなと。
おわり!
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ちらっと触れた音楽たちを紹介するコーナー